『タイムスリップ森鴎外』『呂后』『月のしずく』
2002年3月20日持っていったタイムスリップ森鴎外と呂后を読み終えてしまったので、本屋で浅田次郎の文庫をみつけて二冊購入。
・『月のしずく』 文春文庫
・『活動寫眞の女』 双葉文庫
それと雑誌。サイゾーとアスキーネットJとかを買う。
まずは読了から。
『タイムスリップ森鴎外』
すっかり色物作家と言うかバカミス作家としての地位が確立した鯨統一郎だが、今回もご多分漏れず。タイトルそのまんまに森鴎外が殺されそうになって現代の渋谷にタイムスリップ。なんと同時期の作家達の多くが若死にしているのは誰かの陰謀だと思いついてしまい、渋谷の若者文化に順応しつつ犯人を捜すと言う・・・自分で書いていても論理的帰結がよーわからんストーリー。
まあ、大正の時代に生きるじーさんとは言え当時の万能文化人が現代の渋谷に馴染んでいく過程ってのは読んでいて確かに面白いんだがあまりにもご都合主義な所が見えすぎて辟易もする。
謎解きもなーんか適当だし。ほんとかよって感じで。まあノベルスの金額出して買うまでもないような気がする典型的な一作。
『呂后』
漢帝国を打ち立てた劉邦の妻、呂后が自らの一族によって劉氏を駆逐せんとする所から始って呉楚七国の乱の終わるまでのあまり描かれる事のない、前漢初期の時代を扱う中国歴史小説。
この小説の見所はずばり、非常にマイナーな部分を取り扱っている所。高祖劉邦や武帝劉徹を扱う本は数あるけれど、その間を扱った本は非常に珍しい。呉楚七国の乱なんて史記か漢書を読まないと良く内容も解らない。そう言う意味では非常に面白かった。
ただ小説としてはあまりにもキャラが交錯しすぎ。初心者の読み手はかなり混乱するに違いない。とは言っても中国歴史小説なんて初心者は読まんか。じゃあ良いや。
出来は普通くらいなので中国史の教養を深めたい人は読んでみてはと言うくらいでしょうか。
『月のしずく』は97年に単行本で発刊されたものの文庫版で00年8月の初版だから結構前のもの。短編集で読みやすそうなので購入。
テーマは中年の恋(笑)。
男は30代から50代、女性は20代後半から450代。彼氏彼女の恥ずかしくもせつない恋の短編集。って書いてて恥ずかしいですが。
でも自分もまあ、その年代に近づいているせいか、妙にしっくり来ちゃったりしてまたイヤなんですが。
本当にさらりとした短編が多いので読みやすくて時間つぶしには最適かと。
私的に一番良かったのは聖夜の肖像かな。
どうせ甘ちゃんですが何か?
アスキーネットJで『ネットゲーム廃人列伝』とかを読んで、ああ、ここまでにはなってないよな。とか安心するのですが安心しちゃいけないような。と言うか自覚症状ナシ!?
いや、ネットゲームは麻雀とかせめて戦術シミュ系(AoEとか)にしといた方が良いです。
RPGは危険です。ほんとに。
・『月のしずく』 文春文庫
・『活動寫眞の女』 双葉文庫
それと雑誌。サイゾーとアスキーネットJとかを買う。
まずは読了から。
『タイムスリップ森鴎外』
すっかり色物作家と言うかバカミス作家としての地位が確立した鯨統一郎だが、今回もご多分漏れず。タイトルそのまんまに森鴎外が殺されそうになって現代の渋谷にタイムスリップ。なんと同時期の作家達の多くが若死にしているのは誰かの陰謀だと思いついてしまい、渋谷の若者文化に順応しつつ犯人を捜すと言う・・・自分で書いていても論理的帰結がよーわからんストーリー。
まあ、大正の時代に生きるじーさんとは言え当時の万能文化人が現代の渋谷に馴染んでいく過程ってのは読んでいて確かに面白いんだがあまりにもご都合主義な所が見えすぎて辟易もする。
謎解きもなーんか適当だし。ほんとかよって感じで。まあノベルスの金額出して買うまでもないような気がする典型的な一作。
『呂后』
漢帝国を打ち立てた劉邦の妻、呂后が自らの一族によって劉氏を駆逐せんとする所から始って呉楚七国の乱の終わるまでのあまり描かれる事のない、前漢初期の時代を扱う中国歴史小説。
この小説の見所はずばり、非常にマイナーな部分を取り扱っている所。高祖劉邦や武帝劉徹を扱う本は数あるけれど、その間を扱った本は非常に珍しい。呉楚七国の乱なんて史記か漢書を読まないと良く内容も解らない。そう言う意味では非常に面白かった。
ただ小説としてはあまりにもキャラが交錯しすぎ。初心者の読み手はかなり混乱するに違いない。とは言っても中国歴史小説なんて初心者は読まんか。じゃあ良いや。
出来は普通くらいなので中国史の教養を深めたい人は読んでみてはと言うくらいでしょうか。
『月のしずく』は97年に単行本で発刊されたものの文庫版で00年8月の初版だから結構前のもの。短編集で読みやすそうなので購入。
テーマは中年の恋(笑)。
男は30代から50代、女性は20代後半から450代。彼氏彼女の恥ずかしくもせつない恋の短編集。って書いてて恥ずかしいですが。
でも自分もまあ、その年代に近づいているせいか、妙にしっくり来ちゃったりしてまたイヤなんですが。
本当にさらりとした短編が多いので読みやすくて時間つぶしには最適かと。
私的に一番良かったのは聖夜の肖像かな。
どうせ甘ちゃんですが何か?
アスキーネットJで『ネットゲーム廃人列伝』とかを読んで、ああ、ここまでにはなってないよな。とか安心するのですが安心しちゃいけないような。と言うか自覚症状ナシ!?
いや、ネットゲームは麻雀とかせめて戦術シミュ系(AoEとか)にしといた方が良いです。
RPGは危険です。ほんとに。
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