ISBN:475771887X コミック 森 薫 エンターブレイン 2004/05/26 ¥651

絵が上手いのだろうか?
まるで映像を見ているかのように、その都度の情景が流れるようにすっと頭に溶け込んでいくような不思議な感覚に囚われる。それがこのエマの魅力の一つでもあります。
そして待望の四巻は盛りだくさんの内容。一話一話が飽きさせない、密度の濃い一冊になっています。
最初のコリンの絵のエピソード。スケッチブックを胸に待ち続け、頭を撫でられて嬉しそうに微笑むコリン。母親は別居。父親も忙しくて気軽には近寄れない存在の中、唯一甘えられる存在なのであろうウィリアム。そのウィリアムも最近は何故か忙しい。その葛藤の中、しかしやはり優しい兄の手の温もりに安堵を覚えるその健気さに感動。そして妹や弟達の絵を見続けて来た兄・ウィリアムの存在にやはり感動。一話からぐっと感情移入を高めてくれる素晴らしい出来。
そしてエレノアの告白、シスコンモニカ姉様の登場と婚約までの急展開。モニカ姉様の登場から婚約までの流れはいささか唐突に思えましたが、モニカ姉様のキャラは中々好き。エレノアの友人達には随分怖がられていましたが、どんなエピソードがあったのか気になる所です。
ドロテア夫婦も不思議なキャラ。旦那さんの方は無表情なので良く解りませんがやっぱりベタ惚れなんでしょうね・・・(笑)
裸に関しては・・・肉がたまりませんな!(を
そして再会。ウィリアムに気づいた時のエマの表情。そして寝室での逢瀬での涙。ドラマですよねぇ・・・。

再会してしまった二人。そして婚約を素直に喜ぶエレノア。
不幸一直線ぽい流れですが、なんとかハッピーエンドに持ち込む事は出来るのか。と言うかなんとかして欲しい。
この話はハッピーエンドで終わって欲しい。エマの幸せそうな笑顔が見たい。それを祈りつつ続刊を待ちます。

コメント

鴉

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