ISBN:4840228396 文庫 伊都 工平 メディアワークス 2004/10 ¥641
世界中に突如出現した『塔』と巨大生物群。
その存在により日本は広大な無人地域を挟み、東西に分断されていた。
2018年、東日本にいた十五歳の川中島敦樹は、軍の観測隊に選抜され『塔』を目指す。
しかし率いた隊は『当初の予定通り』全滅。
敦樹だけが西日本東部辺境である南兵庫へと逃れた。
1960年代まで市民の生活水準が後退したその土地で、敦樹は学校に通いながら防災団の一員として活動を始める。
同級生でもある仲間たちと、やがて人類再起へ向けた戦いの一翼を担うために―。
『電撃hp』誌上に掲載された「まれびとの棺」前半に、書き下ろし二編を加え、新シリーズ、いよいよスタート。(紀伊国屋書店Webより)
http://www.jbook.co.jp/product.asp?product=2502473
タイトルと表紙をちらっと見でファンタジーかな、と思ったら近未来モノでした。作者は第61魔法分隊シリーズでコアなファンの居る伊都工平。舞台設定はガンパレードマーチや角川スニーカーのディバイデットフロントシリーズhttp://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200302000371と似たような感じです。
但し、キャラクターのポイント付けはしっかりしていて『またこの設定か・・・』と言う飽きを払拭させるだけの一作には仕上がっています。主人公の川中島敦樹は女性ながら挿入のイラストの効果も相まって『フルメタルパニック』の相良宗介のシリアス版を思わせるような味のあるキャラで好み。
上下巻と言うことで前半にちらほら見える伏線がどう結束していくのか含めて楽しみな一冊です。

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鴉

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