ISBN:4044708010 文庫 水口 敬文 角川書店 2004/10/29 ¥560
あなたの未来は、わたしの運命と交差する――
鳴瀬玲人は久しぶりに行った学校で正体不明の少女、浅槻憐と出会う。彼女はなぜか玲人に対して「自分に近づくな」と言う。果たしてその真意は……。孤独に生きようとした少女とフツーの少年のピュア・ストーリー!
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200408000061
りん、じゃなくてれん、と読みます。角川スニーカー大賞奨励賞受賞作。今月発売された受賞三作のうちで某所で評判の良かったこれをチョイスして買ってみました。
純粋にボーイ・ミーツ・ガール式の小説が好きと言うのもあります。
読み終えてみるとキャラクターは自分的にツボ。玲人君は如何にも普通っぽいし、憐も微笑ましいキャラだし、良いじゃないですか。
キャラの絡み方も描き方も悪くなくそれなりのボーイ・ミーツ・ガールものとしてはそこそこと言えるかと。
但し憐の秘密がネタバレしてくると同時に本の残りの薄さが心配になってきます。本当にこれ、解決するの?と言う感じで。
で、最後。な、なんか納得いかねー・・・。問題放置じゃないの、これ?投げっぱなしジャーマンのような雰囲気が・・・。
続編に遇えて課題を残したのか、それともたたみ切れなくなったのか、これはこの終わり方で良いのか。そのあたりがイマイチ読めませんでした。
まあそんな最後ではありますが、一応作品としては楽しんで読めたので及第点。新人さんらしい初々しい処女作と言う事で結びたいと思います。

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鴉

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