○ 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
2004年12月15日 読書
ISBN:4829162767 文庫 桜庭 一樹 富士見書房 2004/11 ¥525
彼の転校生の登場を起点に、どこか非日常的になってしまった主人公の毎日が粛々と綴られて行き、最後に一つの結末を迎え、そしてまた日常が戻ると言う構成。
主人公の1人視点で書かれるこのストーリーは淡々と書かれますが、何故か読むのを止められない引きがあります。
読み終わって、それだけのことだったんだよな、と洩らす中にも得体の知れない余韻はあって、こういう形の青春小説をライトノベルで読むのは久しぶりだなぁと。どちらかと言うと少女小説の世界なのかも知れません。
某所では痛い小説と一言で終わらせてしまう面もありますが、重ねて不思議な余韻を残す良作なのてはないかと思うしだいであります。
GOSICKの桜庭一樹、新境地――青春暗黒ミステリー富士見ミステリレーベルで『GOSICK』シリーズを書いている作者の新作はある変わった転校生の死の話。
全ては忘れていくことかもしれない。今感じているこの切なさも、そして大人に対する憤りも、そしてどこかに行きたいと願う焦燥も。そんな十代の思いを桜庭一樹が鋭く切り取った暗黒ミステリーが本作。鳥取の片田舎に生きる女子中学生・山田なぎさ。父は他界し、母のパート代でなんとか暮らしている。どこにでもいる少し不幸な少女と、自分を「人魚」だと語る、謎多き転校生との奇妙な友情が、進む未来の先に見える光景とは?
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200408000150
彼の転校生の登場を起点に、どこか非日常的になってしまった主人公の毎日が粛々と綴られて行き、最後に一つの結末を迎え、そしてまた日常が戻ると言う構成。
主人公の1人視点で書かれるこのストーリーは淡々と書かれますが、何故か読むのを止められない引きがあります。
読み終わって、それだけのことだったんだよな、と洩らす中にも得体の知れない余韻はあって、こういう形の青春小説をライトノベルで読むのは久しぶりだなぁと。どちらかと言うと少女小説の世界なのかも知れません。
某所では痛い小説と一言で終わらせてしまう面もありますが、重ねて不思議な余韻を残す良作なのてはないかと思うしだいであります。
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