ISBN:4840230668 文庫 竹宮 ゆゆこ メディアワークス 2005/06 ¥641
おかしくて切ない、あなたのツボにくるラブコメディー
 中学三年の進路調査、第一志望は「故郷の星へ帰る」という不思議系、松澤小巻。
 投石して窓を粉砕しバレンタインチョコを誤爆する学年随一の美少女、相馬広香。
 いずれも変わり者の二人の女の子と、彼女たちを相手に空回りしながら奮闘する田村くんの、おかしくてちょっと切ないラブコメディー。
「電撃hp」で好評を博した『うさぎホームシック』『氷点下エクソダス』が書き下ろし番外編を加えて電撃文庫でいよいよ登場!
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/index.php
何処の批評サイトを見てもこの作品に関しては似たような批評がされているので今更書くのもなんですが、とにかくストーリーはごく定番。でも主人公やヒロインの台詞回しやストーリーのノリ、その他、とにかく良く料理された良質のラブコメディと言う事です。
主人公の勢いやヒロインとの絡み方などは、私的には橋本紡さんの「半分の月がのぼる空」を思い出しました。
不思議系彼女と心を通わせたと思った途端に遠距離恋愛、その直後にツンドラ系(誤字にあらず)の呼ばれる彼女に惚れられて・・・と言う怒涛の展開や、学業優秀な兄とスポーツ万能の弟に挟まれた平凡な、しかしそれなりに素直に育った次男坊と言う主人公の設定が上手く織り込まれ、感情移入もしっかりと出来、次巻を待ち遠しくさせるまでの完成度。新人さんとしては素晴らしい作品だと思います。
ラブコメ好きには是非手に取って戴きたい一冊。

コメント

鴉

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