「この世には、不思議なことなど何もないのだよ、関口君」今更ながらレイトショーで見てきましたよ、姑獲鳥の夏。自分としては普通に面白かったんですが、何しろ原作を知らない人は楽しめないでしょうね、これは。見所が解らないと思います。あくまで原作ファンが映像化を楽しむ作品かと。
昭和20年代末の東京では、ある奇怪な噂が世間を騒がせていた。雑司ヶ谷の久遠寺医院の娘、梗子が20ヵ月もの間妊娠し、夫は密室から消えてしまったというのだ。小説家の関口巽はふとしたことから事件に関わり、私立探偵の榎木津礼二郎と捜査に乗り出すのだが、次々と新たな謎が出現する。元看護婦の謎の死、消えた新生児、妖怪“姑獲鳥”の呪い……ついに“憑物落とし”京極堂が立ち上がる。果たして聞くも恐ろしい事件の真相とは?
http://www.herald.co.jp/official/ubume/index.shtml
活字で読むと気にならないんですが映像化すると京極堂喋りすぎでかなり鬱陶しくて少し印象が変わりました(笑)
後は何故か電灯、明かり消えまくりでその度に登場人物にスポットライトが当たると言う謎な演出と宮迫の木場修がかなり気に入りませんでしたが。
まあ粗探しはその位にして作品としては原作にかなり忠実に作ってある為に雰囲気は出ていたと思います。京極の堤真一はなんか違うような気がしますがでも精一杯やっていたような。永瀬関口は良いですね、原作そのままだと鬱陶しすぎるだろうから映像化の許容内の絶妙なバランスで上手に演じていたと思います。阿部榎さんは最初から気構えていたので抵抗なし。
姑獲鳥の夏だからこの時間でやれた訳で魍魎は無いだろうなぁ。下手にやるとますます原作読んでる人しか解らない作品になるだろうし(笑)。
とりあえず1200円分は楽しんだと言う作品でした。
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