GOSICK(5) ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋― ○
2005年12月14日 読書
ISBN:4829163283 文庫 桜庭 一樹 富士見書房 2005/12/10 ¥588
本編のトリックや権力闘争については正直しょぼさを感じる訳だが、今回はもう久城とヴィクトリカとのやり取りだけで十分満足した。別離と再会。ロマンス。そして1920年代。シチュエーションと文章力だけで満足です。ネタが良ければ◎でしたが。
"夏の終わり、山間に位置する聖マルグリット学園を少し早い秋の訪れを感じさせる、涼しい風が吹き抜ける。それは、ある少女の不在を皆に告げているようでもあった―。学園から突如いなくなった金色の妖精・ヴィクトリカ―リトアニアに存在すると呼ばれる修道院に軟禁され、生命の危機に瀕していると聞いた、東洋からの留学生・久城一弥は、自らヴィクトリカを迎えに行くことを申し出る。大きな力を持ちながらも、生きることに苦しんでいる小さな少女を助けるために。豪華大陸横断列車で知り合った、奇妙な乗客たち。そして、ファンタスマゴリアと呼ばれる謎の夜会で巻き起こる殺人事件。徐々に大戦とそしてその裏側で進行する謎が明らかに。果たして、一弥はヴィクトリカを無事助け出すことができるのか?ゴシック・ミステリー第5弾!"消えたヴィクトリカを追ってリトアニアへと赴く久城。鉄道の中で、親子連れの小さな娘を見て思わず久城が涙ぐむ場面の情景描写にぞくっと来た。さすが桜庭といった風を見た。
本編のトリックや権力闘争については正直しょぼさを感じる訳だが、今回はもう久城とヴィクトリカとのやり取りだけで十分満足した。別離と再会。ロマンス。そして1920年代。シチュエーションと文章力だけで満足です。ネタが良ければ◎でしたが。
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