ISBN:4334761089 文庫 酒井 邦秀 光文社 1999/03 ¥820
紀元70年のローマ。内乱を制したウェスパシアヌス帝だが、なお各地に潜伏する謀反の残党がいた。これを探し出し、服従を誓わせるのが、今回、密偵ファルコに与えられた使命である。ペトロ一家との家族旅行を装い、彼が向かったのは、ベスビオ山の大噴火により壊滅するわずか8年前のポンペイ。運命を知りようもない人々は、思い思いに夏の日を楽しんでいた…。―イギリス・ミステリー界で人気No.1のシリーズ第2弾。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334761089/250-5518921-5707437
密偵ファルコシリーズ第二巻。一巻で伏線が張られていた謀反計画の根元を追うべく嫌々ながら皇帝の密命を受けるファルコ。手がかりになりそうな解放奴隷バルバナスの行方を追ううちに関係者が次々と襲われていきます。
そして密命の旅でのヒロイン・ヘレナとの再会と恋のやり取り。妹に押し付けられた甥の意外な活躍。意外なバルバナスの素顔と複雑に絡む登場人物たちの思惑。
しっかりと読まないと展開に取り残されるミステリーとしての緊張感とヘレナとのロマンス、そして甥や親友ペトロ一家等との軽妙なやり取りでの息抜きとのバランスが取れていてずんずんと読み進めてしまいますね。
最後にヘレナとファルコを襲う悲劇的なエピソードが次巻にむけて今後どうなるんだろうと言う見事な引きになっています。
これは読み続けるしかないですよね。楽しみです。
でも何処か古本屋に置いてないものかな。

コメント

鴉

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