ISBN:4812427762 文庫 山本 ヤマト 竹書房 2006/07/20 ¥650
隣国ザムリアからの侵攻と、街を守護する魔術師の裏切り――。かつて、二つの災厄に見舞われた王都ラスラトア。そこに生まれ、複雑に絡まった因果の糸。半年前からレヴァンの周辺に起きた事件は、すべてが予兆にすぎなかった。今、15年の歳月をへて再びラスラトアは邪悪な意志に覆われる。ザムリア帝国へと潜入したリーズフレアの見たモノとは?サディアの夢が物語る衝撃の真実とは?そしてレヴァンの持つ刀“エイスリート”の真の役目とは?仲間たちの力が一つに束ねられるとき、よろず屋レヴァンは暗黒を切り裂く希望の閃光となれるのか!?大人気本格探偵ファンタジー、涙と感動のファイナルステージ!
http://www.takeshobo.co.jp/html/shousai/shou_t.asp?denpyo=6111007
3巻完結のよろず屋ファンタジー。
なんとなくソードワールド小説を連想させるTRPG系の正統派ファンタジーだが、場合によっては古臭いと感じる人も居るかもしれない。自分は元々TRPG系の出身なのでこの雰囲気がかなり気に入ってはいるのだが。
ストーリーもキャラクターも徹頭徹尾どっかで見たような感じは否めないが、きっちりとエンターテイメントしているし、キャラクターもクセがなくてとても読みやすいし親しみやすい。
自分的にはWヒロインの一人(だと思っている)人狼のワイルド系ヒロイン、リーズフレアがスイートスポットに嵌っているので大いに活躍してくれる3巻は大満足。
まあガキ(サディア)はほっといて幸せになって欲しいものだが、意外とカルヴィンとのカップルになっても良いのかね、と思わせる前半がまた楽しい。
気楽に読めるファンタジーモノとしては上出来だと思う。名作とは言わないが十分に佳作。結構このシリーズこそまいじゃーに丁度良い位置に居るのではないかと思う。
個人的にはとてもお奨め。

コメント

鴉

お気に入り日記の更新

日記内を検索