ISBN:4757729154 文庫 著:野村美月 イラスト:竹岡美穂 エンターブレイン/ファミ通文庫 2006/08/30 ¥630
すべての物語を愛する“文学少女”が解き明かすのは、甘く苦い“真実の物語”。
 文芸部部長・天野遠子。物語を“食べちゃうくらい”愛しているこの自称“文学少女”に、後輩の井上心葉は振り回されっぱなしの毎日を送っている。
  そんなある日、文芸部の「恋の相談ポスト」に「憎い」「幽霊が」という文字や、謎の数字を書き連ねた紙片が投げ込まれる。文芸部への挑戦だわ! と、心葉を巻き込み調査をはじめる遠子だが、見つけた犯人は「わたし、もう死んでるの」と笑う少女で――!?コメディ風味のビター&スイートな学園ミステリー、第2弾!
2006年上半期に於いて人気を博した「文学少女と死にたがりの道化」は太宰の人間失格をモチーフに多感な高校時代を過去の痛みを引きずって過ごす少年少女達の悲しくも温かい事件を描く上質のミステリでした。物語を食べると言う文学少女、天野遠子の特異性が決してメインにはならず、全体を包む心地よいスパイスとして用いられているのも好感でした。なにより遠子先輩は可愛い(笑

そして第二弾。出来としては上々と言えるでしょう。今回のモチーフはネタばれになるので控えますが英文学の古典。
道化〜以上にモチーフとなる小説に寄りかかり気味なのは気になる所ですが解決編、そして麻貴先輩の立ち位置とラストが素晴らしい。事件の結末はかならずしも幸せなものではありませんでしたが、それをも包み込むような優しいラストシーンはこの作品の一つの持ち味となりつつあるのでしょう。
一巻目には及ばないと見る向きもありますが、自分的には十分に劣らない作品だったと思います。

ネタメモ。

2006年9月7日 日常

とらドラ3! ◎

2006年9月11日 読書
ISBN:4840235511 文庫 竹宮 ゆゆこ メディアワークス 2006/09 ¥536
ついに激突!?
手乗りタイガーVS外面(そとづら)美少女!
 まさに抱き合わんとしている(ように見える)ところを大河に目撃されてしまった竜児と亜美。みなが固唾を飲んで見守るなか、はたして手乗りタイガーの反撃は……?
 そして季節は6月、プール開きの季節。実乃梨の水着! 亜美の水着! そして大河の水着! と浮かれる間もなく、竜児の身柄をめぐり大河と亜美がなぜか水泳で勝負をすることに。実は泳げない大河は竜児と特訓を開始するが──。 
 イベント満載のプールシーンに要注目! 思わず噴き出す人前では読めない超弩級ラブコメ第3弾の登場です。
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/sinkan.php#3
テーマは乳。のとらドラ第三巻。
まあもう読んでとしか言い様が無いんですが、良いよねー。ラブコメ、と言うかライトノベルの王道だよね。読んでてむしろほっとする程ラブコメでライトノベルだよね。でもこんな面白いラブコメでライトノベルはそうそう読めないぜ、昨今。

このパワーは源はいったいなんなのか。タラコスパなのか。それはちょっとイヤだな。
ISBN:4840235619 文庫 高野 和 メディアワークス 2006/09 ¥620
ただ、知らないことを知りたいと思った──。
 七人の宮姫が立つ世界、東和の地。対立していた三宮常磐姫と会談し、その和解を人々に示した空澄姫。空姫とも呼ばれる彼女は、市井の少女カラスミとして、ツヅミの街に立っていた。そこはかつて、琥珀色の姫を掲げていた水の都。人々を見上げ、出会い、すれ違い、そして再会し、少女は歩き続ける。そしてやがて、探していた光景を見つけ出す……。
 少女カラスミが見つめる世界。心に触れる新感覚ストーリー第4弾、七姫物語第四章「夏草話」開幕。
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/sinkan.php#9
久しぶりの七姫物語。今回は外交戦がメインだったので少し物足りない印象に。ついつい何も考えず前に進めば良かった頃が懐かしいなどと思ったりするような複雑な展開。こう言う話も自分的には好きなのだけれどキャラが地味な分、展開が地味だと全てが地味に(笑
それにしても次巻もどういう展開になるやら。先の見通せない展開に期待です。
鴉

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