七姫物語 第三章 姫影交差 ◎
2005年5月11日 読書
ISBN:4840230455 文庫 高野 和 メディアワークス 2005/05 ¥620
淡い色合いのイラストと可憐な筆致がまた見事に融和しています。
今回は作者が後書きでも書いている通り、今までの七宮空澄姫単独の視点ではなく、その他の姫達にまで視野を広げて書かれています。ストーリーも七宮カセンの快進撃が一段落と言う所でインターミッションとも言える巻になっています。
七宮空澄姫に対する三宮常磐姫も丁寧に書き込まれ、これからの二姫の共闘なるかと思うとこれも楽しみになってきます。
読んで感心、続きも気になるまさに良作と言えるシリーズでしょう。
草萌える春、二人の姫は向き合う。一人は七宮カセンの空澄姫、一人は三宮ナツメの常磐姫。望もうと望むまいと、かつて琥珀色の姫が舞った桜の下を目指し、歩み始める二人の姫。幼き姫は世界のかたちを探って、武門の姫は祖国を護るために。相変わらず独特の和風ファンタジー世界を繊細かつ優美に描くその情景描写の巧みさに唸らされる七姫物語の第三巻。
それは、櫻帰る春。風に舞う花弁のように、それぞれの姫装束が揺れ動く、新たなる日々。空姫の物語が、七姫の物語へと紡ぎ合わされる道のり。
第9回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作、待望の第3弾!
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/sinkan.php#9
淡い色合いのイラストと可憐な筆致がまた見事に融和しています。
今回は作者が後書きでも書いている通り、今までの七宮空澄姫単独の視点ではなく、その他の姫達にまで視野を広げて書かれています。ストーリーも七宮カセンの快進撃が一段落と言う所でインターミッションとも言える巻になっています。
七宮空澄姫に対する三宮常磐姫も丁寧に書き込まれ、これからの二姫の共闘なるかと思うとこれも楽しみになってきます。
読んで感心、続きも気になるまさに良作と言えるシリーズでしょう。
リリアとトレイズ ? そして二人は旅行に行った<下> ○
2005年5月11日 読書
ISBN:4840230374 文庫 時雨沢 恵一 メディアワークス 2005/05 ¥536
そんな中で巻末の二つの短編が荒んだ気持ちを暖めなおしてくれると言うか。
それにしてもどうしてもキャラとしてはアリソンやトラヴィスが目立ちすぎていてリリアとトレイズは主人公としては影が薄いような気がします。次巻では主人公としてもっと頑張ってほしいものです。特にトレイズ、もっと頑張れ、あまり良いトコないぞ(笑)
リリアは、幼なじみであるトレイズと夏休みを利用して旅に出る。たまたま乗った遊覧水上飛行で、二人は湖に不時着している飛行機を発見し、助けるために近づく。しかし、相手のパイロットから発砲されてリリア達が乗っている飛行機のパイロットが死んでしまう。理由もわからないまま、数機の飛行機に追われるリリアとトレイズ。彼らが知らずに巻き込まれた事件とは――!?アリソンの続編であるリリアとトレイズの第一エピソード完結編。あくまでも明るいリリアやカルロといったキャラとは逆にストーリーの背後にはこれまた時雨沢氏らしく暗く厳しい現実が横たわっている訳で。あのヴィルがこんな事に関わるようになってしまったのだな・・・と思うとやりきれなさまで感じてしまいます。
時雨沢恵一&黒星紅白コンビによる新シリーズ! “そして二人は旅行に行った”完結編、早くも登場!
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/sinkan.php#9
そんな中で巻末の二つの短編が荒んだ気持ちを暖めなおしてくれると言うか。
それにしてもどうしてもキャラとしてはアリソンやトラヴィスが目立ちすぎていてリリアとトレイズは主人公としては影が薄いような気がします。次巻では主人公としてもっと頑張ってほしいものです。特にトレイズ、もっと頑張れ、あまり良いトコないぞ(笑)