ISBN:4829162996 文庫 水城正太郎 富士見書房 2005/04/09 ¥588
嘘つきばかりが集う街・新都心で、【詐術師】見習いとなった霊元魔夜美。そろそろ実践に挑戦してみましょ。てなことで、師匠・煉四郎とコンビを組んで、初の詐欺に挑む! しかし、この詐欺が原因で、魔夜美と煉四郎は新都心をターゲットにしたかつてない大がかりな事件に巻き込まれることに!! 詐術師、罪喰師、モグリの医者といったあやしい奴らが集まる人工都市・新都心。詐術師見習いの魔夜美の、これが立派な詐術師への第一歩となるか!?
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/new/
騙し騙され詐欺師家業を扱ったコンゲーム小説第二弾。物語の骨組みは悪くないのですがイマイチキャラクターに乗り切れない部分があります。しかももう少し煉四郎と魔夜美のペア仕事を見せてくれるのかと思いきや、今回でいきなり破局。というか煉四郎ほぼ出番無しでどうなんだ、この扱い(笑)
主人公魔夜美のキャラも弱く、そもそも今回の事件に対する彼女の動機も弱く、話の軸が解り難いのでもやもやのまま話が進んでしまいせっかくのネタが生かせてないのかなと。
まあ煉四郎と魔夜美の関係が引いた続刊は気になりますがもう少しどうにかならないかなと言う感じでした。
『あふがにすタン』に続く世界史四コマ漫画シリーズ第二弾『ぱきすタン』の連載が開始されました。
http://www.yukai.jp/~timaking/
しばし注目ですな。

付け足しですが1998年にセガサターン用ソフトとして発売され、コアなマニアに熱狂的な支持を受けた『バロック』がオンラインゲームになるそうです。少し興味あるかも。
http://www.rbbtoday.com/news/20050420/22358.html
ISBN:4044249075 文庫 pako 角川書店 2005/03/31 ¥620
人の叡智(錬金術)か、神のチカラ(魔法)か!?大反響、異種魔術格闘戦第2弾!
魔法使い派遣会社。日々涙目で社長業の特訓を受けているいつきのところへ舞い込んできたのは、先代社長の遺産。ところがその相続に異を唱えたのは、錬金術師ユーダイクス。幾何学によって作りだした人工精霊を操りに魔術決闘を挑んできた。穂波のケルト魔術は届かず、猫屋敷の陰陽道は星の槍に貫かれ、神道の絶対結界も突破された。果たしてアストラルの運命は!?今宵―魔術の夜が血に染まる。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200411000130
異種魔術格闘戦と言う設定が気になっていたのですがあまり評判も聞かないので保留にしていたこのシリーズを一巻からまとめ読みしてみました。
結論は設定は良いけどキャラも本文も描写が拙い。魔術戦闘が見せ場な割に戦闘描写がしょぼいと言う・・・だめじゃんな感じに。
うーん。もうちょっと頑張れば面白くなりそうなのに設定は魅力的なだから。
とりあえず続刊も買おうと思うのは主人公とヒロインがどうなるかってとこがもやもやしているから。三巻でもまた引かれたら買うのやめようかと思います。
久しぶりにびみょーな作品でした。 
ISBN:4086302063 文庫 片山 憲太郎 集英社 2004/09 ¥660
見知らぬ少女から誓われた忠誠……
ケンカ上等の不良少年・柔沢ジュウは、突然見知らぬ少女に忠誠を誓われた。電波系の彼女・堕花雨の奇妙な言動にジュウは戸惑う。さらにクラスの人気者・如月美夜を加え、ジュウは振り回される一方。ある時、連続通り魔殺人の現場に居合わせたジュウは、雨が怪しいと疑い始める。
http://dash.shueisha.co.jp/-denpa/
単なるイタイ系なのかなと思って敬遠していたのですが先月続刊が出たことと、意外と評判が良い事もあって纏め買いしました。
読んでみるとこれが大当たり。色々な所で書かれているように途中である程度話の方向は読めますが、登場するヒロインや女の子達がツボを抑えて丁寧に描かれている事。ストーリーをだらだら続けずに適当に区切って引き締めるところなどは新人の作家さんとは思えぬ書き方でやはりセンスなのだなぁと思ってしまいます。
またイラストもなかなか雰囲気に合っていて好印象で、久々にSD文庫の大ヒットと言う感じ。銀盤カレードスコープ、よくわかる現代魔法に続くレーベルの看板となりそうです。
二巻が楽しみ。
ISBN:4829116994 文庫 豪屋大介/玲衣 富士見書房 2005/04/20 ¥588
ついに始まったランバルトによる魔王領本土侵攻。兵力の圧倒的優勢におごることなく、ゆっくりとしかし着実に魔横領を蚕食していく人族連合軍。しかし、総帥小野寺剛士は動かない。その意図するところとは!?
イラストレータがシリアス系に変わりストーリーも戦争で埋めつくされる第八巻。文中の半分以上を占める軍事的薀蓄と意図的な読者層への揶揄が露骨になってきて相当に厭らしいがそこを読み飛ばせば普通に読める仮想戦記小説。佐藤大輔の新作の代用品としての存在価値は大。逆を返せばそれだけ。同じ作者の別の作品は作者のイタさ全開で見てられません。物量対高度技術と言う視点も人間的にどうなのよという主人公がハーレム状況で自分に嫌気をさしながらも戦争指導すると言う構成も佐藤大輔の皇国の守護者を多分意図的にパクっているわけで同一人物説が消えないのもわかります。 
多分半端な中高生がこの本をバイブルに軍事とか語っちゃうんだろうなぁと思うと学生時分に銀英伝を読んでそんな感じなった自分としてはアイタタタタわけですが(笑)
まあとにかく作者もストーリーも痛いですが仮想戦記としては読めますのでそちらの需要のある人にはお勧めと言えるでしょう。
しかしこちらも本家ばりにストーリーの進展が遅くなってきたのはきになるところです(笑)
久々に自由が丘のスペイサイドウェイに。
相変わらずハーフで色々飲ませてもらってきました。

グレンリベット26y(ミルロイ)→グレンモーレンジアーティザンカスク→SMWS114.5 ロングロウ14y→ラガヴーリン1988(サマローリ)→グレンドロナック1970 20y(ダンイーガン)+グレンドロナック1970 20y(シグナトリーヴィンテージカスク試飲)

アーティザン以外はハーフです。

嫌味の無いスペイサイドモルトの落ち着きとほどほどの余韻が心地よいリベット。
アーティザンカスクは香り、味共に若々しいフルーティさが好印象。
ソサエティの2005スプリングボトルのロングロウはボトルのコメントに『スモークしたソーセージ、カレー』と書かれている通り、パワフルでめちゃくちゃスモーキー。後味にドライカレー風味。面白い。
サマローリのラガヴーリンは色がほぼ無色透明に近いくらいに白い。飲んでみるとラガヴーリンのひねた甘みが少なめ。きちんとラガヴーリンの特徴を持ちながら素直になっている。飲みやすい。
グレンドロナックはボトルこそ違うものの同じシグナトリーが1970年にボトリングした20年モノと言う同じビンテージ。平行で比べてみるとダンイーガンの方がシェリー香も高く味も濃い。シグナトリーは幾分落ち着いた感じが見えるものの、余韻はこちらの方が長いか。比較ですからどちらも良いシェリーカスクのモルトに違いは無く宜しいお味でした。

うーん。モルト三昧で満足。次回はティーニニックのOMC27年を狙いに行きます。

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鴉

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