ISBN:4086302551 文庫 海原 零 集英社 2005/09 ¥560
今や世界的フィギュアスケーターとなった桜野タズサ。彼女が京都を観光中、一人の外国人少女が声を掛けてきた。少女の名はキャンドル・アカデミア、最近イギリスで注目を集めているアイドルスケーターだ。親しみを覚えたタズサはキャンドルを高嶋邸に招くが……?
http://dash.shueisha.co.jp/whatnew/-ginban/index.html
銀盤カレイドスコープもはや五巻目。四巻目の妹ヨーコ視点に続いて今回は新キャラ、キャンディの視点からタズサが語られます。
この客観視された主人公像と言う構成が非常に面白く、四巻と合わせても新鮮味を感じます。
突然のTVでの立ち回りや新たな恋?キャンディの兄エアーとのやりとり、出番は少ないながらこれぞ主人公、これぞタズサと言う存在感を現してくれており、そのタズサを次第に対立軸に立たせていくキャンディの心の動きも見事。
たっぷり楽しめるスポーツエンターテイメント。
この終わり方からして六巻もキャンディのストーリーが続くようですが、キャンディのリベンジが実に楽しみです。

アニメ化についてはあまり賛成はしていないのですが・・・まあ作るなら精々良いモノを作って欲しいものです。特にタズサ役の声優さんは難しそう。頑張って欲しいですね。
http://www.sonymusic.co.jp/Animation/ginban/
ISBN:4840114161 文庫 月見 草平 メディアファクトリー 2005/09 ¥609
どんな鍵も開けてしまう特殊職業・魔法鍵師(ロックスミス)見習いとして修行中のカルナ。師匠は「大陸一」とうたわれる凄腕の鍵師、ミラだ。相変わらず厳しい特訓に励む毎日だが、そんなカルナのもとへ鍵師の資格試験票が届く。試験に合格しないと鍵師として仕事ができないらしい。試験を受けるため、カルナはミラとともに「賢者の学院」に向かうことに……。鍵開けファンタジー第2弾!
http://www.mediafactory.co.jp/cgi-bin/bunkoj_detail.cgi?id=6181
前作の感想は7/19参照。魔法鍵師と言う一風変わった職業にスポットを当てたファンタジー。
一巻では世界設定も含めて詰め込みすぎで損をした感がありましたがシリーズ二巻はギルドの資格試験、新たな友人との出会い、そして前巻から続く因縁のラスボス登場と盛りだくさんの内容ながらすっきりとしていて格段に読みやすく、そして盛り上がる構成になっています。
親友とも言える存在と深い師弟愛に育まれて成長するカルナの姿を見るのは素直に楽しく、この二巻は非常に良い出来だったなぁと思います。前巻も気に入ってはいたのですがますますこのシリーズが好きになりました。この調子で次巻も期待です。
鴉

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