ISBN:4125009090 新書 内田 響子 中央公論新社 2005/07/26 ¥945
華々しい見せ場や個性的なキャラクターは居ませんが良く纏まっていて名前も語られぬお姫様の物語にいつのまにか引き込まれていきます。何故彼女の夫は消えたのか。この謎は最後までひっぱられますがそのオチと共に訪れるラストも淡々としていて良い。
そして最後のエピローグでじーんとくる余韻を味わいました。
この本の真価はこのエピローグなのではないかな。ここで初めてタイトルの意味が(最初から予想はつくにしろ)しっかりと解ることになります。
読後にしみじみ読んでよかったなと思う一冊。
12月のベロニカと言い、ちょっと古い感じのするこういう正統派ファンタジーが実は大好きなんですね、自分。
結婚式の最中に消えた夫を取り戻すため、わたしは幼馴染の見習い僧を連れて城を飛び出した――封印された手稿が語る「名も無き姫」の冒険譚! 第一回C★NOVELS大賞特別賞受賞作。主人公が負けん気が強く理性的なお姫様と言う点を除いてはごく正当なファンタジー小説。
http://www.chuko.co.jp/new/2005/07/500909.html
華々しい見せ場や個性的なキャラクターは居ませんが良く纏まっていて名前も語られぬお姫様の物語にいつのまにか引き込まれていきます。何故彼女の夫は消えたのか。この謎は最後までひっぱられますがそのオチと共に訪れるラストも淡々としていて良い。
そして最後のエピローグでじーんとくる余韻を味わいました。
この本の真価はこのエピローグなのではないかな。ここで初めてタイトルの意味が(最初から予想はつくにしろ)しっかりと解ることになります。
読後にしみじみ読んでよかったなと思う一冊。
12月のベロニカと言い、ちょっと古い感じのするこういう正統派ファンタジーが実は大好きなんですね、自分。