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やはり映画である以上、ストーリーはかなりコンパクトになっており、特にグソーの取り扱いは船内に持ち込まれたのが本物と言う事で原作ラストのどんでん返しは完全にカットされている。
また、宮津の息子の死の理由が書ききれて居ない為にどうしても事件の発端の動機が薄っぺらい事、ジョンファの出番が殆ど無いに等しく喋れない等の背景も説明されない為に何故物語に出てくるのかさえ良くわからない事、ラストをカットする為に変更されているので全体の事件自体が薄っぺらと言うかしょぼく感じられる事。等々、色々突っ込みはあります。
しかし、切る所は切り、描く所はしっかりと描いて全体としては納得行く出来だったと言うべきでしょう。あれ以上は難しかったのじゃないかな。映像自体は迫力もあり、人の死を結構リアルに表現していて出来は良かったと思います。
真田広之も勝地涼も好演でした。真田はもう少しロートルな雰囲気があっても良かったのですが、あの短い中で先任伍長の人間臭い台詞に何とか説得力を与えるまでに至ってましたし、勝地涼の未だ少年ぽさを残す、如月の演技はとても良かったと思います。
総じて十分に楽しめる映画でした。
原作を読んで無くても解る人ならなんとかストーリーを追えそうですしね。見に行って良かったです。
