薔薇のマリア (4) LOVE’N’KILL ◎
2006年1月11日 読書
ISBN:4044710058 文庫 十文字 青 角川書店 2005/12/28 ¥650
前巻まで圧倒的な存在感を持っていたトマトクンが今回は出番無しなのもマリアローズの葛藤と脱皮をより前面に出すと共にサブキャラがトマトクンの前で霞んでしまわないようにと言う意図なのでしょうか(笑
マリアを巡る三角関係、ユリカに恋の予感?カタリ大活躍、やっぱり強いミスターピンパー等、小ネタを含めて飽きさせないWizadry風ファンタジーはますます今後が楽しみです。
"エルデンの突如現れた謎の人物ルイ。自称“ベストセラー小説家”のその男が、8億ダラーの伝説の賞金首「蜥蜴四兄弟」の討伐企画を発表。マリアたちZOOも賞金目当てに参加することにするが、そこで待ち受けていたものとは!?一方、街は異界生物があふれ出てくるという異常事態に。「世界がおかしい」―人々がその異変に気付き始めた瞬間、それは大いなる意思による、大いなる実験のはじまりだった!異常事態に恋の花咲く新展開!!"薔薇マリ四巻は新展開。いよいよキンググッダーを始めこの世界そのものの謎に話が踏み入り始めます。主人公マリアローズのいぢけっぷりが過剰で鬱陶しいのですが、それもしょうがないと思えるサブキャラ達の出鱈目な強さっぷりで上手にバランスをとっているのかなと。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200508000128
前巻まで圧倒的な存在感を持っていたトマトクンが今回は出番無しなのもマリアローズの葛藤と脱皮をより前面に出すと共にサブキャラがトマトクンの前で霞んでしまわないようにと言う意図なのでしょうか(笑
マリアを巡る三角関係、ユリカに恋の予感?カタリ大活躍、やっぱり強いミスターピンパー等、小ネタを含めて飽きさせないWizadry風ファンタジーはますます今後が楽しみです。
夏月の海に囁く呪文 ○
2006年1月11日 読書
ISBN:4840232164 文庫 雨宮 諒 メディアワークス 2005/11/10 ¥578
読み始めは重苦しいストーリーなのかと思いきやさにあらず。普通のボーイ・ミーツ・ウーマンな物語を皮切りに『夏月の海に囁く呪文』に纏わる連作短編集になっています。
誰にでもある、自分の居場所は本当にここで良いのか、と言う漠然とした不安。自分と言う人間に対する不信、自身の無さ。
自分が自分で居られる本当の自分の居場所とは何処なのか。
その回答のヒントが得られるかも。
読みやすく、胸を突き、不思議な余韻に駆られる。
そんなつかみ所の無い物語。
僕はどこかへ行きたかった。 僕はどこへも行けなかった。11月に買ってそのままにしておいた積本を漸く発掘。
修一は、夢久島という長閑な島に暮らす高校2年生。
学校生活にどこか馴染めない自分を自覚しつつ “能面” を被って、友達とも “普通” に過ごしていた。
夏休みに入った日、修一は、港で海を見ながら泣いている一人の女性と出会う。
夢久島には、「海で “呪文” を唱えると本当の自分の居場所に連れて行ってくれる」 という噂がある。
その話を確かめるために彼女はこの島に来たというのだが……。
彼女との出逢いにより、修一の “能面” の日常に変化が訪れる。
はたしてその “呪文” とは――?
島に伝わる噂をめぐり、心に傷を抱えた人々が織り成す、心ビタミン短編連作ストーリー。
http://shop.mediaworks.co.jp/ds_item.php?cd=A0512440
読み始めは重苦しいストーリーなのかと思いきやさにあらず。普通のボーイ・ミーツ・ウーマンな物語を皮切りに『夏月の海に囁く呪文』に纏わる連作短編集になっています。
誰にでもある、自分の居場所は本当にここで良いのか、と言う漠然とした不安。自分と言う人間に対する不信、自身の無さ。
自分が自分で居られる本当の自分の居場所とは何処なのか。
その回答のヒントが得られるかも。
読みやすく、胸を突き、不思議な余韻に駆られる。
そんなつかみ所の無い物語。