ISBN:4087478793 文庫 真保 裕一 集英社 2005/11/18 ¥680
奇妙な要求、翻弄される捜査陣、事件を機に変わろうとする家族。しかしその二つの誘拐の根底には・・・。
真保裕一の作品の中でも抜群の出来だと思います。上巻では誘拐事件の成り行きでぐっとひき付け、下巻ではその真相が二転三転して語られる。まさに息もつかせぬドラマが繰り広げられます。
最後の真相については綺麗に纏めすぎとの感もありますが、作品の完成度を損なうものではないし、素直に読めば非常に感動します。
後書きにもありますが著名なミステリ作家の誘拐モノと言うのはありふれたテーマであるだけに生半可では書けない=名作多しの図式があるのでしょうか。この誘拐の果実も真保作品の中でも圧倒的な存在感のある作品だと思います。
ミステリどうのこうのと言うよりも一つのドラマとして楽しめる傑作。というか主人公の19歳と17歳の男女をイラスト変換すればライトノベル派にもイケる本だと思うのですがどうでしょう(笑
病院長の孫娘が誘拐された。身代金は捜査の手を逃れて緊急入院した実業家の命。陰謀か、挑戦か。同時期にもう一つの誘拐が! 逆転に次ぐ逆転、戸惑う家族と捜査陣。前代未聞の誘拐事件を描く長編。17歳の病院長の孫が誘拐され、その事件と重なるように19歳の本屋の跡継息子が誘拐された。
奇妙な要求、翻弄される捜査陣、事件を機に変わろうとする家族。しかしその二つの誘拐の根底には・・・。
真保裕一の作品の中でも抜群の出来だと思います。上巻では誘拐事件の成り行きでぐっとひき付け、下巻ではその真相が二転三転して語られる。まさに息もつかせぬドラマが繰り広げられます。
最後の真相については綺麗に纏めすぎとの感もありますが、作品の完成度を損なうものではないし、素直に読めば非常に感動します。
後書きにもありますが著名なミステリ作家の誘拐モノと言うのはありふれたテーマであるだけに生半可では書けない=名作多しの図式があるのでしょうか。この誘拐の果実も真保作品の中でも圧倒的な存在感のある作品だと思います。
ミステリどうのこうのと言うよりも一つのドラマとして楽しめる傑作。というか主人公の19歳と17歳の男女をイラスト変換すればライトノベル派にもイケる本だと思うのですがどうでしょう(笑