ISBN:4063289370 コミック 幸村 誠 講談社 ¥667

ついに完結、プラネテスの単行本四巻です。
これまでの日記でも色々書いてきているのですが、やっぱり通して読むと好きなのは男爵のエピソード、そしてロックスミスの存在。

PHASE18.グスコーブドリのように
『君のその愛が彼の心をとらえた事などないのだよ』
『・・・心配ない。ただかなしくなっただけだ』
そしてPHASE26.What a Wonderful World
『神が愛だと言うのなら我々は神になるべきだ さもなくば・・・・・・我々人間はこれから先も永久に・・・・・・真の愛を知らないままだ』
『・・・・・・気安く愛を口にするんじゃねェ』

この四つの台詞を読み取って彼を語るのは簡単なようで難しい。
そこには主人公ハチマキのアンチテーゼとしての彼が居るのだろうか。タナベとロックスミスとの問答も聞いてみたいものだ。会話が成立すればの話だけれど(笑)
フィーのエピソードはなかなか鬱になる話ではあった。自分には自分でやれる事がある。ただそれに気づいただけ。エピソードの最後に、落ち行くデブリの流れる空に祈ろうとする彼女を戒めるかのように犬が吼えるシーン。ここにもラストの神と愛の話に繋がるように思われる。
なににせよ、最終話は良かった。良い終わり方をした作品だったと思う。次回作も頑張ってください。
鴉

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