禁涙境事件 ”some tragedies of no-tear land” △
2005年1月29日 読書
ISBN:406182404X 新書 上遠野 浩平 講談社 2005/01/14 ¥966
禁涙境と呼ばれる街で起きた事件を時系列に語る中篇連作。
それぞれの事件と謎は大した事は無いのですが、最後にきっちりと纏め上げて余韻を残すその書き方はさすが上遠野浩平と言った所です。しかしながら何か突出したものがあるかと言うとうーんと首を捻ってしまいますし、シリーズ物にしてはせっかくのキャラも今回は薄いですし。主役級のEDの過去話があると言うくらいしか特記する事がありません。
まあシリーズ通して読んでいるなら取り合えず買っておけば損はしないよ、程度でしょうか。
涙。――それは誰もが流すもの。たとえ禁じられても、こらえきれず溢れるもの……上遠野浩平の事件シリーズと言われるシリーズの第四巻。
魔導戦争の隙間にあるその非武装地帯には、見せ掛けと偽りの享楽と笑顔の陰でいつも血塗れの陰惨な事件がつきまとう。
積み重ねられし数十年の悲劇の果てに訪れた大破局に、大地は裂け、街は震撼し、人々は喪った夢を想う……
そしてすべてが終わったはずの廃墟にやってくる仮面の男がもたらす残酷な真実は、過去への鉄槌か、未来への命綱か……?
http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/kadono/
禁涙境と呼ばれる街で起きた事件を時系列に語る中篇連作。
それぞれの事件と謎は大した事は無いのですが、最後にきっちりと纏め上げて余韻を残すその書き方はさすが上遠野浩平と言った所です。しかしながら何か突出したものがあるかと言うとうーんと首を捻ってしまいますし、シリーズ物にしてはせっかくのキャラも今回は薄いですし。主役級のEDの過去話があると言うくらいしか特記する事がありません。
まあシリーズ通して読んでいるなら取り合えず買っておけば損はしないよ、程度でしょうか。