ISBN:4152086068 単行本 原 寮 早川書房 2004/11/25 ¥1,680
そして事件。単純な構造に見えた狙撃事件に様々な人と、思惑が絡まっており、それを一つ一つ解きほぐしながら最後には見事な展開を見せ収拾する。そして関わった人々の持つそれぞれのストーリーもまた小話として深みを持つ。
9年以上のブランクを感じさせぬ傑作がこの時期に出版されたのは年末のミステリ関係のランキングレースには不利だろうが、そんな外野の評価を待たずとも、ミステリファンなら必ず読むべき本と言える。
何より嬉しいのは今後二冊を近々に書き上げると言う著者の宣言。
ハードカバーで本を買うのは久しぶりだが、それをも躊躇わせない。次も絶対に買いだ。
銃声が2発。1発は容疑者に、もう1発は彼を庇おうとした刑事に当たった。事務所を閉める大晦日に、沢崎が巻きこまれた新宿署地下駐車場での狙撃事件は思いがけぬ方向へ展開する。何が良いと言えばやはり主人公、沢崎の存在感であろう。あくまで己のルールを曲げぬ『厄介な』探偵。頑なな態度の底に仄見える人間味、配慮、優しさ。なにしろ格好良い。
そして事件。単純な構造に見えた狙撃事件に様々な人と、思惑が絡まっており、それを一つ一つ解きほぐしながら最後には見事な展開を見せ収拾する。そして関わった人々の持つそれぞれのストーリーもまた小話として深みを持つ。
9年以上のブランクを感じさせぬ傑作がこの時期に出版されたのは年末のミステリ関係のランキングレースには不利だろうが、そんな外野の評価を待たずとも、ミステリファンなら必ず読むべき本と言える。
何より嬉しいのは今後二冊を近々に書き上げると言う著者の宣言。
ハードカバーで本を買うのは久しぶりだが、それをも躊躇わせない。次も絶対に買いだ。
音楽業界は衰退しているのか。
2004年12月2日 日常たまにこう言うエントリがあるので切込隊長BLOGを見るのは止められない。
http://kiri.jblog.org/archives/001220.html
それにしても音楽聴かなくなったな。
と言うか余裕を持って音楽を聴く時間が無くなった。
http://kiri.jblog.org/archives/001220.html
それにしても音楽聴かなくなったな。
と言うか余裕を持って音楽を聴く時間が無くなった。
新店開拓と言う事で会社帰りに寄った日吉にあるBarは年季の入ったマスターが切り盛りしている落ち着いた店だった。
グレンモーレンジ・アードベッグ・ラフロイグ・ハイランドパーク等々と有名な銘柄のオフィシャル中心。モーレンジや国分にコネがあるらしい。
そしてバックバーにでーんと座っていたのがアードベッグ17年。
オフィシャルなのに品薄で昨今はどこも品切れでお目にかかれない。ここもラスト一本との事。
モルト飲みの歴史も浅い自分は実は飲んだことがなく、早速戴いた。アードベッグと言うととにかくヘビー・パワフルと言うイメージがあるが、この17年は可憐で大人しい。しかし、しっかりとアートベッグの香りと味がある。アイラモルトの入門と言うとボウモアとか良く言われるけれど、普通に手に入るならば是非こちらを推奨したいものだ。しかし、以前は5000円弱で売っていたこのボトルも1万円近くまで値上がりし、しかももうお目にかかれない。
マッカランやモーレンジの18年、そして漸く流通量が増えてきたラガヴーリン16年も同じような状況にあり、後発で入ってきたものには残念なばかりである。
この晩はギネスハーフパイント&ジェムソン→アードベッグ17年→ダイキリで締めとなったが少々酔った。
マスターとの間合いが掴めず最後はちょっと鼻に付くような質問を幾つかして少々失礼になってしまったかなとも思う。まあでもこちらも客だ。聞かないで好みでないものに金を出すよりは、聞きたい事をしっかり聞いて席を蹴る方が納得が出来る。悪い店ではなかったのでほとぼりが冷めてからまた覗いてみるとしようか。
グレンモーレンジ・アードベッグ・ラフロイグ・ハイランドパーク等々と有名な銘柄のオフィシャル中心。モーレンジや国分にコネがあるらしい。
そしてバックバーにでーんと座っていたのがアードベッグ17年。
オフィシャルなのに品薄で昨今はどこも品切れでお目にかかれない。ここもラスト一本との事。
モルト飲みの歴史も浅い自分は実は飲んだことがなく、早速戴いた。アードベッグと言うととにかくヘビー・パワフルと言うイメージがあるが、この17年は可憐で大人しい。しかし、しっかりとアートベッグの香りと味がある。アイラモルトの入門と言うとボウモアとか良く言われるけれど、普通に手に入るならば是非こちらを推奨したいものだ。しかし、以前は5000円弱で売っていたこのボトルも1万円近くまで値上がりし、しかももうお目にかかれない。
マッカランやモーレンジの18年、そして漸く流通量が増えてきたラガヴーリン16年も同じような状況にあり、後発で入ってきたものには残念なばかりである。
この晩はギネスハーフパイント&ジェムソン→アードベッグ17年→ダイキリで締めとなったが少々酔った。
マスターとの間合いが掴めず最後はちょっと鼻に付くような質問を幾つかして少々失礼になってしまったかなとも思う。まあでもこちらも客だ。聞かないで好みでないものに金を出すよりは、聞きたい事をしっかり聞いて席を蹴る方が納得が出来る。悪い店ではなかったのでほとぼりが冷めてからまた覗いてみるとしようか。
やっぱり行き慣れた所は落ち着く。
2004年12月4日 趣味
横浜某Bar。
ラフロイグ10y(ソーダ割り)→ボウモア1993-2004(W&M)→スプリングバンク10y 100プルーフ
新店二件の後に行き慣れた場所で飲むとさすがに落ち着く。
今晩はコストパフォーマンスの良い夜。ウィルソン&モーガンのバレルシリーズは当たり外れはあるらしいが安くて美味いのが魅力らしい。このボウモアは一時期オフィシャルでかなり酷い印象を持っていたボウモアを再認識させてくれる落ち着いた、されどしっかりとしたアイラの風が楽しめる。楽天でひっかからなかったが最近のボトルだ。
そしてオフィシャルのスプリングバンク10年100プルーフ(57度)。口開けだが甘い香りが漂い、カスクストレングスならではのパワフルな濃いバンクの味が楽しめる。美味い。
これでボトルで買えば6000円近く。こりゃ確かにCPが良いではないか。満足した割りにお代もお安めで、気持ちよく酔えた一夜。
ラフロイグ10y(ソーダ割り)→ボウモア1993-2004(W&M)→スプリングバンク10y 100プルーフ
新店二件の後に行き慣れた場所で飲むとさすがに落ち着く。
今晩はコストパフォーマンスの良い夜。ウィルソン&モーガンのバレルシリーズは当たり外れはあるらしいが安くて美味いのが魅力らしい。このボウモアは一時期オフィシャルでかなり酷い印象を持っていたボウモアを再認識させてくれる落ち着いた、されどしっかりとしたアイラの風が楽しめる。楽天でひっかからなかったが最近のボトルだ。
そしてオフィシャルのスプリングバンク10年100プルーフ(57度)。口開けだが甘い香りが漂い、カスクストレングスならではのパワフルな濃いバンクの味が楽しめる。美味い。
これでボトルで買えば6000円近く。こりゃ確かにCPが良いではないか。満足した割りにお代もお安めで、気持ちよく酔えた一夜。
こんなサイトを探していました。
2004年12月4日 日常市販風邪薬をタイプ別に分類比較してくれているサイト。
http://www.bibisage.com/hikaku/2002/12/hikaku01.htm
これ、良いですね。
確かに薬剤師さんに聞くのもなんだか(高い薬買わされそうで)な人には解り易くて良いかもしらず。
ちなみに私はひき始めは良く安売りしている新ルルA。ひどくなってくるとパブロンゴールド飲んでます。
http://www.bibisage.com/hikaku/2002/12/hikaku01.htm
これ、良いですね。
確かに薬剤師さんに聞くのもなんだか(高い薬買わされそうで)な人には解り易くて良いかもしらず。
ちなみに私はひき始めは良く安売りしている新ルルA。ひどくなってくるとパブロンゴールド飲んでます。
薔薇のマリア (1)
2004年12月8日 読書
ISBN:4044710015 文庫 十文字 青 角川書店 2004/11/29 ¥580
読み進めるうちにいつの間にか主人公マリアローズの視点になって仲間達を見ている。薄幸の魔術師に同情し、『半漁人』相手に剣突を食らわせてストレス発散。茫洋としたクランリーダーの垣間見せる頼もしさに安堵する。ああ、こう言う体験を是非してみたいものと思いながらTRPGに興じていた昔への追憶もあり、一気に読み終えた。
新人とは思えない読みやすくテンポの良い筆致と言い大変気に入りました。続編、楽しみにしております!
サンランド無統治王国の首都エルデン。伝説の王により異界生物が封印された「蓋」の上に築かれた街で繰り広げられる、美しい主人公マリアと、愛すべき仲間たちの物語。全く新しいネオファンタジー、衝撃のスタート!こいつは面白い。久しぶりに読んだ本格的なダンジョン探索ファンタジー。昔はパーティーと呼んでいた冒険者仲間は、某ネットゲームの影響かクランと名前を変えた。読んでいて雰囲気もやはりTRPGと言うよりはネットゲームだ。しかし、6人のクランの仲間がそれぞれの個性を発揮しつつ秘宝を求めてダンジョンに潜る。まさに王道がゆえに見なくなった王道を、素晴らしい臨場感と感情移入を持って楽しませてくれる。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200404000309
読み進めるうちにいつの間にか主人公マリアローズの視点になって仲間達を見ている。薄幸の魔術師に同情し、『半漁人』相手に剣突を食らわせてストレス発散。茫洋としたクランリーダーの垣間見せる頼もしさに安堵する。ああ、こう言う体験を是非してみたいものと思いながらTRPGに興じていた昔への追憶もあり、一気に読み終えた。
新人とは思えない読みやすくテンポの良い筆致と言い大変気に入りました。続編、楽しみにしております!
オー・マイ・ガアッ!
2004年12月10日 読書
ISBN:4087477541 文庫 浅田 次郎 集英社 2004/11 ¥800
さて、どう評価すれば良いか。浅田次郎らしく、コミカルで楽しく読みつづけられ、泣き所もある。ラスベガスの歴史なんかも折り込まれていてふむふむ、なんぞと頷いたりもする。
でもなんか軽いんだなぁ。
あっさり読んでしまったと言う感じで、多分書く方もあまり力、入れずに書いてるんだなぁと思った次第。
浅田次郎にしては平凡な作品と言わざるを得ないですね。
それでも値段分はしっかり楽しめますけどね!
人生、ラスベガスがあるじゃあないか!
浅田次郎がすべての大人に贈る笑いと涙、夢と冒険ぎっしりのエンタテインメント大傑作。
物語の舞台はアメリカン・ドリームの都・ラスベガス。友人に裏切られすべてを失ったお気楽中年男・大前剛、キャリアウーマンから娼婦に「転職」した梶野理沙、そしてベトナム戦争の英雄なのに落ちぶれたジョン・キングスレイ。人生くすぶりまくりのそんな三人が一台のスロットマシンで史上最高の大当たり(ジャック・ポット)5400万ドルを叩き出した! 笑って泣いて夢を見る、エンタテインメント大傑作。
http://bunko.shueisha.co.jp/0411/index_new.html#01
さて、どう評価すれば良いか。浅田次郎らしく、コミカルで楽しく読みつづけられ、泣き所もある。ラスベガスの歴史なんかも折り込まれていてふむふむ、なんぞと頷いたりもする。
でもなんか軽いんだなぁ。
あっさり読んでしまったと言う感じで、多分書く方もあまり力、入れずに書いてるんだなぁと思った次第。
浅田次郎にしては平凡な作品と言わざるを得ないですね。
それでも値段分はしっかり楽しめますけどね!
かくて災厄の旅ははじまる
2004年12月12日 読書
ISBN:4757720572 文庫 佐々原 史緒 エンターブレイン 2004/11 ¥672
第一巻にして師匠が猫になったり、伝説のハイ・エルフが復活して仲間に加わったりとまあ飛ばしまくっているわけで、高いテンションのまま突っ走るストーリーを追うのは少々苦労でもあります(笑)。まあ話のトータルの評価は続刊を見て判断したいなと。
どうもオマケっぽい主人公のトパァズが今後どう化けるかが楽しみな所です。
フェリオス大陸の西の外れにあるルシティニア共和国。その首都であり、七つの丘の都の別名を持つ古都ルシティニシーを見下ろす丘の上に、魔宝士見習いのトパァズは、性格最悪、生活力ゼロの師匠、美貌の天才魔宝士ルキウス・ディタリアに手を焼きながらも楽しく暮らしていた。ある日生活費の工面のため町に出かけた彼女は、すさまじい火柱を目撃する。街の中心部、ルシティニシー大橋に駆けつけたトパァズは、燃え上がる炎、雪崩をうつ人波、阿鼻叫喚の修羅場のなか、禁忌の属性魔導を使うテロリストと対峙するのだった!随分と詳細な粗筋ですが。『バトル・オブ・CA』シリーズでファンになった佐々原史緒の新シリーズは衰退しつつある魔宝師達や王族、勃興しつつある科学技術と共和制、その狭間で駆け出し魔宝士がどたばたを繰り広げると言うコミカルファンタジー。
これが、大陸一の苦労人、のちの「背徳のトパァズ」の孤立無援の戦いと放浪のはじまりだった! 待望の新シリーズ、2カ月連続刊行のスタート!
http://www.enterbrain.co.jp/fb/newbook/056/01/index.html
第一巻にして師匠が猫になったり、伝説のハイ・エルフが復活して仲間に加わったりとまあ飛ばしまくっているわけで、高いテンションのまま突っ走るストーリーを追うのは少々苦労でもあります(笑)。まあ話のトータルの評価は続刊を見て判断したいなと。
どうもオマケっぽい主人公のトパァズが今後どう化けるかが楽しみな所です。
タクティカル・ジャッジメント(6) 湯けむりのデスティニー! 大舌戦編
2004年12月13日 読書
ISBN:4829162813 文庫 師走 トオル 富士見書房 2004/12/09 ¥567
五巻の連作モノ。ですが、この巻単独でも読む事は出来ます。
逆転裁判の弁護士を悪辣風味にした感じの本シリーズ。主人公山鹿弁護士のクサレっぷりにも大分慣れ、このシリーズの良さも解ってまいりました。裁判での逆転部分もなかなか持っていき方が良く、逆転裁判が好きな方なら十二分に楽しめる事は間違いないでしょう。ただ刑事裁判ネタが尽きたと言う事で次回からは民事裁判編になるらしいです。まあ新たな法廷での山鹿弁護士の活躍に期待しましょう。と言うか民事って結構ドロドロだから山鹿のクサレっぷりにも拍車がかかる予感がします。
町内会の福引きであたった温泉旅行先での事件をぶじに解決して、事務所に戻ってきた山鹿のもとに、再び温泉からの連絡が! 前回の事件で無実を晴らした男が再び別の殺人事件の容疑者に!? どうなってるんだ……
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200410000047
五巻の連作モノ。ですが、この巻単独でも読む事は出来ます。
逆転裁判の弁護士を悪辣風味にした感じの本シリーズ。主人公山鹿弁護士のクサレっぷりにも大分慣れ、このシリーズの良さも解ってまいりました。裁判での逆転部分もなかなか持っていき方が良く、逆転裁判が好きな方なら十二分に楽しめる事は間違いないでしょう。ただ刑事裁判ネタが尽きたと言う事で次回からは民事裁判編になるらしいです。まあ新たな法廷での山鹿弁護士の活躍に期待しましょう。と言うか民事って結構ドロドロだから山鹿のクサレっぷりにも拍車がかかる予感がします。
オフィシャルも捨てがたい。
2004年12月14日 趣味
と、感じさせてくれた先週末のBar。
ミクターズ10y→グレンドロナック12yオリジナル→グレンリベット12yフレンチオークフィニッシュ→アンティモリャードシェリー
操業中止蒸留所のバーボンを手始めにしてグレンドロナックの新しいオフィシャルボトルはシェリーとオークのヴァッティング。15年のシェリーコテコテに比べて如何にも飲みやすい。しかし、ドロナックの特徴的な甘さがしっかりと感じられ、さすがはオフィシャルと唸るボトル。そしてグレンリベットのフレンチオーク。コニャックの樽でフィニッシュさせたと言うこのリベット、非常にフルーティな香りが立って楽しめる。味はすんなり。これもまた如何にもリベットらしい飲み安さなのである。
こう言うなかなかヤルボトルを続けていただくと、いやいやオフィシャルも頑張ってるなぁと感心しきり。この価格帯で十分楽しめるモルト二種なのであった。
リベットのフルーティさに魅かれて最後は甘めのシェリーで締めてみた。これもたまには良し。葡萄酒系苦手、と思っていたけれど、やはりシチュエーションだな。うん。
ミクターズ10y→グレンドロナック12yオリジナル→グレンリベット12yフレンチオークフィニッシュ→アンティモリャードシェリー
操業中止蒸留所のバーボンを手始めにしてグレンドロナックの新しいオフィシャルボトルはシェリーとオークのヴァッティング。15年のシェリーコテコテに比べて如何にも飲みやすい。しかし、ドロナックの特徴的な甘さがしっかりと感じられ、さすがはオフィシャルと唸るボトル。そしてグレンリベットのフレンチオーク。コニャックの樽でフィニッシュさせたと言うこのリベット、非常にフルーティな香りが立って楽しめる。味はすんなり。これもまた如何にもリベットらしい飲み安さなのである。
こう言うなかなかヤルボトルを続けていただくと、いやいやオフィシャルも頑張ってるなぁと感心しきり。この価格帯で十分楽しめるモルト二種なのであった。
リベットのフルーティさに魅かれて最後は甘めのシェリーで締めてみた。これもたまには良し。葡萄酒系苦手、と思っていたけれど、やはりシチュエーションだな。うん。
○ 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
2004年12月15日 読書
ISBN:4829162767 文庫 桜庭 一樹 富士見書房 2004/11 ¥525
彼の転校生の登場を起点に、どこか非日常的になってしまった主人公の毎日が粛々と綴られて行き、最後に一つの結末を迎え、そしてまた日常が戻ると言う構成。
主人公の1人視点で書かれるこのストーリーは淡々と書かれますが、何故か読むのを止められない引きがあります。
読み終わって、それだけのことだったんだよな、と洩らす中にも得体の知れない余韻はあって、こういう形の青春小説をライトノベルで読むのは久しぶりだなぁと。どちらかと言うと少女小説の世界なのかも知れません。
某所では痛い小説と一言で終わらせてしまう面もありますが、重ねて不思議な余韻を残す良作なのてはないかと思うしだいであります。
GOSICKの桜庭一樹、新境地――青春暗黒ミステリー富士見ミステリレーベルで『GOSICK』シリーズを書いている作者の新作はある変わった転校生の死の話。
全ては忘れていくことかもしれない。今感じているこの切なさも、そして大人に対する憤りも、そしてどこかに行きたいと願う焦燥も。そんな十代の思いを桜庭一樹が鋭く切り取った暗黒ミステリーが本作。鳥取の片田舎に生きる女子中学生・山田なぎさ。父は他界し、母のパート代でなんとか暮らしている。どこにでもいる少し不幸な少女と、自分を「人魚」だと語る、謎多き転校生との奇妙な友情が、進む未来の先に見える光景とは?
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200408000150
彼の転校生の登場を起点に、どこか非日常的になってしまった主人公の毎日が粛々と綴られて行き、最後に一つの結末を迎え、そしてまた日常が戻ると言う構成。
主人公の1人視点で書かれるこのストーリーは淡々と書かれますが、何故か読むのを止められない引きがあります。
読み終わって、それだけのことだったんだよな、と洩らす中にも得体の知れない余韻はあって、こういう形の青春小説をライトノベルで読むのは久しぶりだなぁと。どちらかと言うと少女小説の世界なのかも知れません。
某所では痛い小説と一言で終わらせてしまう面もありますが、重ねて不思議な余韻を残す良作なのてはないかと思うしだいであります。
ISBN:4829162848 文庫 上遠野 浩平 富士見書房 2004/12/09 ¥567
病弱の美少女のもとに足繁く通う少女シチュエーションが百合っぽくてまた良いとかも置くにして、なんとなくどっかで読んだ雰囲気があるのですが。
と思いメモリを検索すると、オチを聞いてなんだつまらんと思うような密室を命題にした話という所は森博嗣風であり、「そこにあるのは謎ではなく誤魔化しだけ」と言うのは『世の中に不思議なことなどないのだよ』と言う京極堂の名台詞を想起させるわけであります。
また引きこもり少女に不思議な事件を持ち込むと言うパターンは前述の『GOSICK』でも使われているわけで。成る程既視感もあるわけですね。
まあ上遠野ファンや森博嗣あたりのミステリが好きな人以外は大して面白くないのではないでしょうか。出来としては悪くないし、さすがに上遠野ですからしっかり読めますけどね。
とりあえずチクタは(゜?゜)イラネ
上遠野ワールドの新境地をひらいた、ゴシック美少女ミステリー第二弾!ふむ。ゴスロリ旋風ね。確かに『GOSICK』シリーズよりは先行してたかな?と言う内容紹介への突っ込みはともかくとして富士見ミステリ文庫のミステリらしいミステリ(ややこしい)。しずるさんの続刊なわけです。
富士見ミステリー文庫にゴスロリ美少女旋風を起こしたしずるさんとよーちゃんの二人組が、今回も不思議な事件に挑む! 事件は、全て「密室」がキーワード。花に囲まれた死体、カードゲームに関わる謎の死体、歩く死体、空飛ぶ死体。「そこにあるのは謎ではなく誤魔化しだけ」というしずるさんの哲学的な論理と、よーちゃんの素直な目線は、今回も健在です! 密かにファンの多い「はりねずみチクタ」の冒険に加え、書きおろし短編も収録!!
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200410000045
病弱の美少女のもとに足繁く通う少女シチュエーションが百合っぽくてまた良いとかも置くにして、なんとなくどっかで読んだ雰囲気があるのですが。
と思いメモリを検索すると、オチを聞いてなんだつまらんと思うような密室を命題にした話という所は森博嗣風であり、「そこにあるのは謎ではなく誤魔化しだけ」と言うのは『世の中に不思議なことなどないのだよ』と言う京極堂の名台詞を想起させるわけであります。
また引きこもり少女に不思議な事件を持ち込むと言うパターンは前述の『GOSICK』でも使われているわけで。成る程既視感もあるわけですね。
まあ上遠野ファンや森博嗣あたりのミステリが好きな人以外は大して面白くないのではないでしょうか。出来としては悪くないし、さすがに上遠野ですからしっかり読めますけどね。
とりあえずチクタは(゜?゜)イラネ
◎ ROOM NO.1301 #4 お姉さまはヒステリック!
2004年12月16日 読書
ISBN:4829162821 文庫 新井 輝 富士見書房 2004/12/09 ¥588
と言う突っ込みはともかくとして一部のマニアで好評なオリジナルエロゲノベライズ(自称)ROOM NO.1301ももう四巻。
イラストでいきなり低年齢化して誰だこれだったり、いきなり冒頭で関係がバレテ遠くへ言っちゃったりでマニア中三割を占める(はずの)ツンツンキャラ及びお姉さま愛好主義同盟蛍派につうこんのいちげきを与えた本書。
今回の主人公の餌食になる痛い女性は性同一性障害のシーナさんなのですが、『そんなの激しくどうでもいいわけです』
冴子エンドも見えない今、放置寸前のヒロイン?千夜子にかなりの同情を感じさせる所、すでに作者の術中です。
取りあえず後書きで作者が撲殺されたのは蛍への手向けと思って次巻を待ちたい所存であります。まる。
喪失した愛を探し求める――青春恋愛物語え、喪失した愛?青春恋愛物語?
恋心。それは人には永遠にわからないもの。なぜならば他者と同質になることは不可能だから。「相手とわかりあえたよ」なんて絶対ない! って、深遠なる愛のテーマに挑み続けての4作目です!! 健一と実姉・ホタルとの関係が、ついに両親の知るところとなってしまった。激怒した両親は、健一とホタルを引き離してしまう。自宅を離れ、ついに13階の住人となった健一の前に、シーナと名乗る少女が現れる。事態はさらに混迷していくが……。
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200410000046
と言う突っ込みはともかくとして一部のマニアで好評なオリジナルエロゲノベライズ(自称)ROOM NO.1301ももう四巻。
イラストでいきなり低年齢化して誰だこれだったり、いきなり冒頭で関係がバレテ遠くへ言っちゃったりでマニア中三割を占める(はずの)ツンツンキャラ及びお姉さま愛好主義同盟蛍派につうこんのいちげきを与えた本書。
今回の主人公の餌食になる痛い女性は性同一性障害のシーナさんなのですが、『そんなの激しくどうでもいいわけです』
冴子エンドも見えない今、放置寸前のヒロイン?千夜子にかなりの同情を感じさせる所、すでに作者の術中です。
取りあえず後書きで作者が撲殺されたのは蛍への手向けと思って次巻を待ちたい所存であります。まる。
久方ぶりにリンクを戴いた件について
2004年12月17日 日常ようこそ辺境の地へ。
と自らを卑下するような書き方も逆に失礼ではあるのだが、解る人にしか解らないような適当な個人評価を書き連ねたページにわざわざリンクを戴くのも非常に恐縮なことであります。
基本的に秘密日記は書かないのでその点でも面白くもなんともない所なわけですが、出来ましたら今後ともご贔屓に。
と自らを卑下するような書き方も逆に失礼ではあるのだが、解る人にしか解らないような適当な個人評価を書き連ねたページにわざわざリンクを戴くのも非常に恐縮なことであります。
基本的に秘密日記は書かないのでその点でも面白くもなんともない所なわけですが、出来ましたら今後ともご贔屓に。
忘年会で不味いビールをしこたま上司に飲まされる。
イヤ別に上司に飲まされるのがイヤなわけではないし、社会人たるもの酒も甲斐性のうちである。
問題は不味いビールをと言う所であってここを強調したい。
まあ会社の金だから文句も言い難いが。
そんなわけでジョッキでの一気飲みも10回を超えるとさすがにイヤになりそそくさと座を移動して後は薄いサワーをちびちびと飲んで時間をこなす。うちの人間はゴルフとスロット人口がイヤに多いのだがどこもこんなものだろうか。
その後、静かにウィスキーが飲みたくなって横浜のBarへ。
スプリングバンク10y100plf→アードベッグ・ウーゲデール
とカスクを二杯がっつり戴いて満足して帰る。
先日も飲んだバンクの100plfはやはりバンクらしく際立つ香りで癒してくれるし味もパワフルで甘さの中にブリニー(塩辛さ)と言うかぴりっと来るものをしっかり感じる。少々酔って味覚も怪しくなっている中では良い選択かと。
そして締めでもう一杯とくればアイラのカスク。ベリーヤングが切れていたのでウーゲデールにしたが久々のこちらも熟成感とパワフルさがバランス良く表現され、しかもコストパフォーンスに優れるなかなかの人気ボトルだ。半年くらい品切れが続いていたが最近また流通し始めた。ありがたいことだ。
まあそんなわけで大して強くも無いので帰宅と共にぱたんきゅー。
ごちそうさまでした。
イヤ別に上司に飲まされるのがイヤなわけではないし、社会人たるもの酒も甲斐性のうちである。
問題は不味いビールをと言う所であってここを強調したい。
まあ会社の金だから文句も言い難いが。
そんなわけでジョッキでの一気飲みも10回を超えるとさすがにイヤになりそそくさと座を移動して後は薄いサワーをちびちびと飲んで時間をこなす。うちの人間はゴルフとスロット人口がイヤに多いのだがどこもこんなものだろうか。
その後、静かにウィスキーが飲みたくなって横浜のBarへ。
スプリングバンク10y100plf→アードベッグ・ウーゲデール
とカスクを二杯がっつり戴いて満足して帰る。
先日も飲んだバンクの100plfはやはりバンクらしく際立つ香りで癒してくれるし味もパワフルで甘さの中にブリニー(塩辛さ)と言うかぴりっと来るものをしっかり感じる。少々酔って味覚も怪しくなっている中では良い選択かと。
そして締めでもう一杯とくればアイラのカスク。ベリーヤングが切れていたのでウーゲデールにしたが久々のこちらも熟成感とパワフルさがバランス良く表現され、しかもコストパフォーンスに優れるなかなかの人気ボトルだ。半年くらい品切れが続いていたが最近また流通し始めた。ありがたいことだ。
まあそんなわけで大して強くも無いので帰宅と共にぱたんきゅー。
ごちそうさまでした。
【TNO】 コールバーン 1980 (24年)
2004年12月18日 趣味
久々の土曜出勤日だ。
いろいろあったもののありがたい支援を戴いて先に見きりをつけると後はもう酒しかない。
ずっとご無沙汰していた中華街に近い某Barを訪ない、ジンバックで喉を潤した後にお奨めでモルト三種をお願いする。
グレンファークラスへリテージ→ボウモア8y→コールバーン1980TIRNANOG
最初は水かと思ったくらい飲みやすく癖の無いファークラスの後に、これまた最近の復調具合を思わせるイタリアからの輸入のボウモアも優しげでくいくい飲めるアイラである。イケると思いながらも物足りなさも感じさせておいてラストがこのコールバーンであった。スコッチモルト販売が企画するレアモルトのボトリングTirnanogシリーズの第三弾らしいこの瓶はシェリー樽熟成でありながら香りはこてこてのシェリーではなくナッティな風もある複雑さを感じさせて香りだけでも飽きさせない。そしてその味はシェリーのウッディさを十分に味あわせながらあのゴムのようなありがちな嫌味が全く無い。まさにラストでガツンとくるこの構成に脱帽であった。
さて、飲むときには事前に食べない事にしている自分は飲んだ後はやはり何か腹に入れたくなる。
そこはやはり中華街側である。
ちょいと足を伸ばすと中華粥で有名な『謝甜記』http://www7.plala.or.jp/Wistaria/shatenki/があるわけで、雪崩込んですじ粥を頼んで( ゜Д゜)ウマー。帰り途中に中華街定番の豚まんを買い食いして ( ゜Д゜)グラッチェ。
まさに飲んで食ってストレスを吹き飛ばす夜となったのでした。
横浜・・・いい街だ。
いろいろあったもののありがたい支援を戴いて先に見きりをつけると後はもう酒しかない。
ずっとご無沙汰していた中華街に近い某Barを訪ない、ジンバックで喉を潤した後にお奨めでモルト三種をお願いする。
グレンファークラスへリテージ→ボウモア8y→コールバーン1980TIRNANOG
最初は水かと思ったくらい飲みやすく癖の無いファークラスの後に、これまた最近の復調具合を思わせるイタリアからの輸入のボウモアも優しげでくいくい飲めるアイラである。イケると思いながらも物足りなさも感じさせておいてラストがこのコールバーンであった。スコッチモルト販売が企画するレアモルトのボトリングTirnanogシリーズの第三弾らしいこの瓶はシェリー樽熟成でありながら香りはこてこてのシェリーではなくナッティな風もある複雑さを感じさせて香りだけでも飽きさせない。そしてその味はシェリーのウッディさを十分に味あわせながらあのゴムのようなありがちな嫌味が全く無い。まさにラストでガツンとくるこの構成に脱帽であった。
さて、飲むときには事前に食べない事にしている自分は飲んだ後はやはり何か腹に入れたくなる。
そこはやはり中華街側である。
ちょいと足を伸ばすと中華粥で有名な『謝甜記』http://www7.plala.or.jp/Wistaria/shatenki/があるわけで、雪崩込んですじ粥を頼んで( ゜Д゜)ウマー。帰り途中に中華街定番の豚まんを買い食いして ( ゜Д゜)グラッチェ。
まさに飲んで食ってストレスを吹き飛ばす夜となったのでした。
横浜・・・いい街だ。
△ MM―記憶師たちの夜明け
2004年12月20日 読書
ISBN:4840228876 文庫 吉田 親司 メディアワークス 2004/12 ¥704
記憶を改竄出来る能力と言うのはこれまでも類型的なキャラクターは多く、その多くがその業故の暗さを持っていたりする訳ですが、この作品はそのあたりあっけらかんとしたもので、ひたすら怒涛の勢いでストーリーを進めていきます。
敵がなんか情けなさすぎだったり、もうちょっと記憶を弄ると言う行為に関して重いものがあっても良いんじゃない?と個人的には思いますが、第一巻はまさに序章と言う感じでシリーズ化を狙った構成になっていますので、そのあたりは今後の展開次第と言う所でしょう。少なくとも止まらずには読み進められるので△の上と言うことで。
記憶の匣を開けるのは、一本の糸万能美女とマザコンクール少年とはちゃめちゃパワフル美少女?が大暴れするSFアクション。
国際都市横須賀には奇妙な仕事を生業とする者がいる。有限会社〈記憶屋〉。若く美しい女性・摩周美冴とその息子・誠人、社員はこの二名のみ。その仕事は特殊な技能を駆使し、人の記憶を改ざんすること。裏稼業に勤しむ彼らは今日も──。
美冴の命を受け、標的の許に乗り込む誠人。着実に仕事をこなすかに見えたその時、さらに第二の襲撃者が現れ……!? これが摩周母子を巻き込む、凄絶な死闘の始まりだった!!
http://shop.mediaworks.co.jp/ds_item.php?isbn=4-8402-2887-6
記憶を改竄出来る能力と言うのはこれまでも類型的なキャラクターは多く、その多くがその業故の暗さを持っていたりする訳ですが、この作品はそのあたりあっけらかんとしたもので、ひたすら怒涛の勢いでストーリーを進めていきます。
敵がなんか情けなさすぎだったり、もうちょっと記憶を弄ると言う行為に関して重いものがあっても良いんじゃない?と個人的には思いますが、第一巻はまさに序章と言う感じでシリーズ化を狙った構成になっていますので、そのあたりは今後の展開次第と言う所でしょう。少なくとも止まらずには読み進められるので△の上と言うことで。
・竹内桜
『ちょこッとSister3』
・羅川真理茂
『いつでもお天気気分3』
『しゃにむにGO19』
・犬上すくね
『ういういdays2』
・小林尽
『スクールランブル7』
相変わらず最強の萌え作画を誇る竹内桜のちょこシス。お姉さんロリ満載でどうですかとばかりなのに露骨過ぎるのかあまり話題に出ない。面白いのに。と思ったら原作雑破業なのか。でもこんな話に原作も何も必要あるのかと言う気がしないでも。
羅川真理茂は、てっきり続き出ないのかと思っていたいつでもお天気気分の続刊が出て結構嬉しかったり。2巻出たの1997年なんですが・・・。でもこのシリーズはキャラクターが好きだ。背の高い彼女って良いよな。
スクランはなんだかループしてきてますか。八雲スキーなので出番が多いのは嬉しいだが、ストーリー展開としてはもう進みようが無い?サザエさん化は避けて戴きたいのだが。
ういういdaysだけ未読。
『ちょこッとSister3』
・羅川真理茂
『いつでもお天気気分3』
『しゃにむにGO19』
・犬上すくね
『ういういdays2』
・小林尽
『スクールランブル7』
相変わらず最強の萌え作画を誇る竹内桜のちょこシス。お姉さんロリ満載でどうですかとばかりなのに露骨過ぎるのかあまり話題に出ない。面白いのに。と思ったら原作雑破業なのか。でもこんな話に原作も何も必要あるのかと言う気がしないでも。
羅川真理茂は、てっきり続き出ないのかと思っていたいつでもお天気気分の続刊が出て結構嬉しかったり。2巻出たの1997年なんですが・・・。でもこのシリーズはキャラクターが好きだ。背の高い彼女って良いよな。
スクランはなんだかループしてきてますか。八雲スキーなので出番が多いのは嬉しいだが、ストーリー展開としてはもう進みようが無い?サザエさん化は避けて戴きたいのだが。
ういういdaysだけ未読。
今年も最後のBarローテーション
2004年12月22日 趣味
寒くなり、次の日が休みとなるとやはりウィスキーが飲みたくなる。で、ちと間があいた地元のBar。
ホットバタードラム→ク・デュー→サゼラック18y→余市12年 70周年記念ボトル
この冬初めてのホットカクテルはシナモンの香りののった優しい甘さがGOOD。ロッホ・デューの後継なのだろうか、真っ黒なウィスキー、ク・デューはこれまたウィスキーとしては随分と甘い。キャラメル(カラメルにあらず)のような甘さは何処から来るのだろうか。ライウィスキーでは抜群の美味さを誇るサゼラックで落ち着いた後、ラストはニッカの70周年記念ボトル四本セットのうちの一本、余市12年。58度のカスクのヴァッテッドで、いつも通りシェリーが強いのかなと思って飲むとさにあらず、これはオークのウッディさが強いバージョン。このウッディさに負けない酒質の強さが余市の売りなわけで普段とは一味違う余市を十分堪能。これをさらに熟成させたらと思うと凄いですよね、とはマスターの言だが確かに飲んでみたいものだ!
ホットバタードラム→ク・デュー→サゼラック18y→余市12年 70周年記念ボトル
この冬初めてのホットカクテルはシナモンの香りののった優しい甘さがGOOD。ロッホ・デューの後継なのだろうか、真っ黒なウィスキー、ク・デューはこれまたウィスキーとしては随分と甘い。キャラメル(カラメルにあらず)のような甘さは何処から来るのだろうか。ライウィスキーでは抜群の美味さを誇るサゼラックで落ち着いた後、ラストはニッカの70周年記念ボトル四本セットのうちの一本、余市12年。58度のカスクのヴァッテッドで、いつも通りシェリーが強いのかなと思って飲むとさにあらず、これはオークのウッディさが強いバージョン。このウッディさに負けない酒質の強さが余市の売りなわけで普段とは一味違う余市を十分堪能。これをさらに熟成させたらと思うと凄いですよね、とはマスターの言だが確かに飲んでみたいものだ!
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