7月16日一杯で今年度上半期ライトノベル板大賞が締め切られました。結果は以下のとおり。

http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1120214403/

第1位(54票)
《わたしたちの田村くん》 (著:竹宮ゆゆこ/絵:ヤス/電撃文庫)
第2位(27票)
《半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon》 (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
第3位(25票)
《ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う》 (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
第4位(24票)
《BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼》(著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア文庫)
《スラムオンライン》 (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
第6位(21票)
《荒野の恋 第一部 catch the tail》 (著:桜庭一樹/絵:ミギー/ファミ通文庫)
《七姫物語 第三章 姫影交差》 (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
第8位(20票)
《空ノ鐘の響く惑星で 6》 (著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/電撃文庫)
《灼眼のシャナ IX》 (著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
第10位(19票)
《AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 4〈下》》 (著:川上稔/絵:さとやす(TENKY)/電撃文庫)
第11位(18票)
《シャドウテイカー 5 ドッグヘッド》 (著:三上 延 絵:純 珪一/電撃文庫)
第12位(17票)
《ソウル・アンダーテイカー》 (著:中村恵里加/絵:酒乃渉/電撃文庫)
第13位(13票)
《ゼロの使い魔 4 誓約の水精霊》 (著:ヤマグチノボル/絵:兎塚エイジ/MF文庫J)
第14位(12票)
《カスタム・チャイルド》 (著:壁井ユカコ/絵:鈴木次郎/電撃文庫)
《ミナミノミナミノ》 (著:秋山瑞人/絵:駒都えーじ/電撃文庫)
《殺×愛 0 ―きるらぶ ZERO―》 (著:風見周/絵:G・むにょ/富士見ファンタジア文庫)
第17位(11票)
《BAD×BUDDY 12月の銃と少女》 (著:吉田茄矢/絵:深山和香/富士見ミステリー文庫)
《平井骸惚此中ニ有リ 其四》 (著:田代裕彦/絵:睦月ムンク/富士見ミステリー文庫)
第19位(10票)
《Missing 13 神降ろしの物語・完結編》 (著:甲田学人 絵:----/電撃文庫)
《デュラララ!!×2》 (著:成田良悟/絵:ヤスダスズヒト/電撃文庫)
《大沢さんに好かれたい。》 (著:桑島由一/絵:放電映像/スニーカー文庫)
《煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY》 (著:貴子潤一郎/絵:ともぞ/富士見ファンタジア文庫)
出たタイミングも良かったのでしょうが今のところ一番次巻が待たれる新人作品として田村君が圧勝しました。
今回は新人賞が設置されなかったこともありますが堂々の大賞と言えるでしょう。2位は支持されるとは思っていましたが自分的にはもう少し下かと思った半月。1位、2位とツンデレ系ヒロインが登場する切な目のラブコメディが入っているところに昨今のライトノベル板の風潮が感じられます。
3位は見事な完結を見せたディバフロ。これは順当と言う感じ。
未読のカスタムャイルドときるらぶ、BBBは是非読みたいところ。特にカスタムチャイルドはイチオシに推した人が多く、キーリが苦手だった自分も興味を覚えました。
今回色々ゴタゴタもありましたがやはり節目になる良い祭りだと思います。次回もよろしくお願いします。
ちなみに今回の自分の投票分。日記からの切り出し多し。

●大賞・イチオシ賞
○《ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う》 (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
弱い者、強い者、それぞれの持つ苦悩も合わせて、主要キャラクター達の心情を見事に描き分けて感情移入させてくれるその手腕に脱帽。
基本的に救いのない、そして過酷な世界の中で、未だ諦めずに踏みとどまって戦うその健気、強さが素直に感動を与えてくれる。
この三巻、この終わり方があってこのシリーズは名作となったとここに断言する。

《平井骸惚此中ニ有リ 其四》(著:田代裕彦/絵:睦月ムンク/富士見ミステリー文庫)
大震災の避難先と言う閉じた空間の中、涼のツンデレと撥子ちゃんのデレデレがスパーク!
本筋のミステリもきっちりと作り込み、河上太一大活躍。しかも最後に今回は完全脇役の骸惚がきっちり締めるこの構成。
シリーズ第四作にして最高傑作となったこの作品がライトノベルとミステリの融合、富士見ミステリ文庫の存在価値の真骨頂を見せてくれた。

《半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon》 (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
荒野の恋と最後まで迷ったがGOSICKも入れているのでこちらを取った。
この作者の良い所はこういうベタなネタとベタな展開でもしっかりとキャラへの感情移入を成り立たせきちんと泣かせてくれる所にある。
もうベタとかどうでも良い。むしろベタだから良い。
小夜子さん・・・ええ人や・・・。こんなええ人死なせたらあかん、あかんやん。と思わず関西弁で語り出してしまうそんな作品。

《GOSICK IV ―ゴシック・愚者を代弁せよ―》 (著:桜庭一樹/絵:武田日向/富士見ミステリー文庫)
おとぎ話と現実が錯綜してくらくらとする幻惑感を味わう中に、各キャラを立てるくすりとするエピソードが盛られており、
心地良くテンポ良く話を読み進めて行ける所が素晴らしい。ミステリとゴシックとボーイ・ミーツ・ガールの要素がバランス
良く盛り込まれた良作。武田日向のイラストも素晴らしい。

《わたしたちの田村くん》 (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
ストーリーはごく定番。でも主人公やヒロインの台詞回しやストーリーのノリ、その他、とにかく良く料理された今期最高のラブコメディ。
次巻への期待、新人としての評価含めてイチオシにもしたい完成度の高い作品だった。

次点は
薔薇のマリアVer0 僕の蹉跌と再生の日々(著:十文字青/絵:BUNBUN/スニーカー文庫)
憐 Ren 2 錆びゆくココロと月色のナミダ(著:水口敬文/絵:シギサワカヤ/スニーカー文庫)
ソウル・アンダーテイカー(著:中村恵里加/絵:洒乃渉/電撃文庫)
荒野の恋 第一部 catch the tail(著:桜庭一樹/絵:ミギー/ファミ通文庫)
七姫物語 第三章 姫影交差(著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)

今期も良作が多く新人、定番シリーズ、シリーズ完結、新シリーズ等バラエティもあり大満足。

鴉

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