ROOM NO.1301(7) シーナはサーカスティック? △
2005年12月14日 読書
ISBN:4829163275 文庫 新井 輝 富士見書房 2005/12/10 ¥588
いや、多分いつも言っているように、どうでもいいシーナルートがずっと続いているからだろう。正直今回は惰性で読んだ。
蛍ルートが消えた今となっては一心不乱の千夜子ルート希望。
13階での日々を過ごす健一の元に、ある日謎の小包が届く。あけると中には姉、ホタルから携帯電話と彼女の携帯電話番号。両親に二人の関係を咎められてから連絡を取っていなかった健一は、思い切って電話を手にする―んー。なんかそろそろ着いていけなくなってきた。ヒロインはとにかく主人公の思考に着いていけん。年だろうか。
いや、多分いつも言っているように、どうでもいいシーナルートがずっと続いているからだろう。正直今回は惰性で読んだ。
蛍ルートが消えた今となっては一心不乱の千夜子ルート希望。
GOSICK(5) ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋― ○
2005年12月14日 読書
ISBN:4829163283 文庫 桜庭 一樹 富士見書房 2005/12/10 ¥588
本編のトリックや権力闘争については正直しょぼさを感じる訳だが、今回はもう久城とヴィクトリカとのやり取りだけで十分満足した。別離と再会。ロマンス。そして1920年代。シチュエーションと文章力だけで満足です。ネタが良ければ◎でしたが。
"夏の終わり、山間に位置する聖マルグリット学園を少し早い秋の訪れを感じさせる、涼しい風が吹き抜ける。それは、ある少女の不在を皆に告げているようでもあった―。学園から突如いなくなった金色の妖精・ヴィクトリカ―リトアニアに存在すると呼ばれる修道院に軟禁され、生命の危機に瀕していると聞いた、東洋からの留学生・久城一弥は、自らヴィクトリカを迎えに行くことを申し出る。大きな力を持ちながらも、生きることに苦しんでいる小さな少女を助けるために。豪華大陸横断列車で知り合った、奇妙な乗客たち。そして、ファンタスマゴリアと呼ばれる謎の夜会で巻き起こる殺人事件。徐々に大戦とそしてその裏側で進行する謎が明らかに。果たして、一弥はヴィクトリカを無事助け出すことができるのか?ゴシック・ミステリー第5弾!"消えたヴィクトリカを追ってリトアニアへと赴く久城。鉄道の中で、親子連れの小さな娘を見て思わず久城が涙ぐむ場面の情景描写にぞくっと来た。さすが桜庭といった風を見た。
本編のトリックや権力闘争については正直しょぼさを感じる訳だが、今回はもう久城とヴィクトリカとのやり取りだけで十分満足した。別離と再会。ロマンス。そして1920年代。シチュエーションと文章力だけで満足です。ネタが良ければ◎でしたが。
ニライカナイをさがして ◎
2005年12月14日 読書
ISBN:4829163291 文庫 葉山 透 富士見書房 2005/12/10 ¥588
と、書いていたらまいじゃー推進委員会さんのコメントと似てしまいましたが…とにかく良い作品を読ませていただきました。
やはり葉山透、並じゃない。気楽に一冊読みたい方は是非。
作者自ら作成の予告FLASHもあります。
http://www.lafi.net/flashniraikanai.html
"ニライカナイ―僕たちの住むこの世界とは別の異郷―神々の国。そこは僕たちにとっての理想郷、天国のようなところなんだって…。朝の羽田空港で僕が出会ったのは、ポスターの中の女の子、宮沢梨花。彼女は、人気絶頂のアイドルだった。僕は彼女に手を引かれるまま、搭乗ゲートをくぐることになる。彼女が持つのは、楽園行きのBoarding pass―。羽田から那覇、石垣島、そして波照間島。南へと続く二人の旅。 ―この青い海の果てには、ハテのウルマと名づけられたこの島の、もっと先の果てには、があるのだろうか…?「ねえ、タクロー。ニライカナイは、どこにあるの?」リカとタクロー。秘密を抱えた二人が南の島で織りなす恋物語。"素晴らしい!。展開もキャラもベタそのもの。しかし、それを圧して魅力的なキャラと描写力。ボーイ・ミーツ・ガール小説のまさに手本。作者曰くロードムービー小説と言うが如く、沖縄を舞台にした短編恋愛映画を心地よく見終わったかのような爽やかな余韻。読み切り小説としての完成度は非常に高いと思います。
と、書いていたらまいじゃー推進委員会さんのコメントと似てしまいましたが…とにかく良い作品を読ませていただきました。
やはり葉山透、並じゃない。気楽に一冊読みたい方は是非。
作者自ら作成の予告FLASHもあります。
http://www.lafi.net/flashniraikanai.html