ISBN:4101182310 文庫 古処 誠二 新潮社 2005/04 ¥580
とは言っても古処誠二さんは既知の作家さんでありましてこの方もメフィスト賞でデビューした方です。自衛隊を舞台にしたデビュー作『UNKNOWN』とその続編『未完成』は既読なのですが第二作目として講談社ノベルスから発刊された旧題『少年達の密室』こと、このフラグメントは未読でした。
地味ですが心情描写が丁寧で読み応えのあるミステリを書いている方です。
偶発的な密室での殺人。テーマはイジメと学校問題。こう聞くとずーんと重くて読みづらく感じます。自分でも多分この説明だと買わないと思います。
が、冒頭を少し立ち読みしてもらえればわかると思いますが、極めて読みやすくすっと物語に入っていけます。テーマは重いですが青春小説の態も取っており、構成を変えればライトノベルにも出来るのかも知れません。
最後はしっかりと予想外の結末と問題提起も用意されており非常に纏まった読み応えのある一冊になっていると思います。中盤からは怒涛のように読んでしまいました。
最近メフィスト賞世代の作家さんの作品がどんどん文庫化されているので懐かしいと共にこんな読み逃していた作品にも出会えて嬉しいですね。
あれは事故死なんかじゃない。親友の死に同級生・相良優は不審を抱く。城戸ら不良グループが関与しているはずだ、と。葬儀当日―担任教師の車で、相良・城戸を含む同級生6名が式場へ向う途中、大地震が発生!一行は崩落した地下駐車場に閉じこめられてしまう。密室化した暗闇、やがて見つかる城戸の死体…。極限状況下の高校生たちに何が起きたのか。丁度同じような傾向のライトノベルが続いていたので本屋でふと手にしたミステリ。
とは言っても古処誠二さんは既知の作家さんでありましてこの方もメフィスト賞でデビューした方です。自衛隊を舞台にしたデビュー作『UNKNOWN』とその続編『未完成』は既読なのですが第二作目として講談社ノベルスから発刊された旧題『少年達の密室』こと、このフラグメントは未読でした。
地味ですが心情描写が丁寧で読み応えのあるミステリを書いている方です。
偶発的な密室での殺人。テーマはイジメと学校問題。こう聞くとずーんと重くて読みづらく感じます。自分でも多分この説明だと買わないと思います。
が、冒頭を少し立ち読みしてもらえればわかると思いますが、極めて読みやすくすっと物語に入っていけます。テーマは重いですが青春小説の態も取っており、構成を変えればライトノベルにも出来るのかも知れません。
最後はしっかりと予想外の結末と問題提起も用意されており非常に纏まった読み応えのある一冊になっていると思います。中盤からは怒涛のように読んでしまいました。
最近メフィスト賞世代の作家さんの作品がどんどん文庫化されているので懐かしいと共にこんな読み逃していた作品にも出会えて嬉しいですね。
僕らはどこにも開かない ○
2005年5月13日 読書
ISBN:4840230404 文庫 御影 瑛路 メディアワークス 2005/05 ¥578
入りの突飛さで引き付けて最後は穏便に終わったので構成も悪くない。解りやすい悪役も居るし、ありがちな思春期の不安定さなんてのもありがちに書けてるしちょいミステリ風味の解りやすい青春小説(電波風味)って感じですね。
某所ではファウスト系とか言われたりもしてます。確かに西尾維新・佐藤友哉・舞城王太郎あたりと比すと新しくもなんともないわけで。ライトノベル系だと電波的彼女http://dash.shueisha.co.jp/-denpa/なんかの系統だと思います。
変な煽り文さえなければそこそこ有望な新人として普通に評価されてると思うんですがね。
まあマーケティング的には役に立ってる予感がしますので、ただ単に看板に偽りあり、でも買って損はしないって事で。
鎖の音がする。高校受験やら恋愛だかで辛苦を味わっている奴らを縛る、鎖の音。世界という濁流の中に流れる様々な情報で、張りぼてでしかない見てくれを形成し、それを正解だと信じ切っている奴らを縛る、鎖の音。新人さんですね。某2ch電撃文庫スレではさんざん感想が書き込まれ殆ど同意なので書くことがないのですが敢えて書くと、どこが衝撃で問題作なのかさっぱり解らないけれど、普通に面白い。と言う事。
──がちゃがちゃ、がちゃがちゃ。
その音から逃げ出したくて、俺は──。
電撃が贈る衝撃の問題作、登場。
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/sinkan.php#11
入りの突飛さで引き付けて最後は穏便に終わったので構成も悪くない。解りやすい悪役も居るし、ありがちな思春期の不安定さなんてのもありがちに書けてるしちょいミステリ風味の解りやすい青春小説(電波風味)って感じですね。
某所ではファウスト系とか言われたりもしてます。確かに西尾維新・佐藤友哉・舞城王太郎あたりと比すと新しくもなんともないわけで。ライトノベル系だと電波的彼女http://dash.shueisha.co.jp/-denpa/なんかの系統だと思います。
変な煽り文さえなければそこそこ有望な新人として普通に評価されてると思うんですがね。
まあマーケティング的には役に立ってる予感がしますので、ただ単に看板に偽りあり、でも買って損はしないって事で。
タクティカル・ジャッジメントSS 2 はじめてのさいばん りろーでっど ○
2005年5月12日 読書
ISBN:4829163011 文庫 師走 トオル 富士見書房 2005/05 ¥567
疲れたときに読むと癒されるバカミスと言えるかも知れません。
まあこれについてはもうなんやかんや言うよりは読んで脱力してくださいと言う事でネタがそろそろ厳しいんだろうけど本編もお待ちしております。
ハッタリとこじつけで、黒いモノでも白くしちゃうどこぞの無謀弁護士より、実はもっとあぶない女子中学生・皐月ちゃんが再び大活躍! 今回の短編集には、山鹿善行法律事務所のやる気あふれるルーキー、司法修習生の一尺八寸東鬼(メガネ仕様)が参戦。山鹿&皐月の不条理コンビを相手に、情熱と常識でぶつかります!! 玉砕します!? 皐月&一尺八寸が、学級裁判で、法廷で、はたまた事務所で、「はじめてのさいばん」体験しちゃいます(ハートマーク)やさぐれ逆転裁判ことタクティカルジャッジメントの番外編第二弾。新キャラのメガネドジっ子新人も登場してなーにも考えずに楽しめるバカ裁判短編集となっています。
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?new=1&;pcd=200502000004
疲れたときに読むと癒されるバカミスと言えるかも知れません。
まあこれについてはもうなんやかんや言うよりは読んで脱力してくださいと言う事でネタがそろそろ厳しいんだろうけど本編もお待ちしております。
リリアとトレイズ ? そして二人は旅行に行った<下> ○
2005年5月11日 読書
ISBN:4840230374 文庫 時雨沢 恵一 メディアワークス 2005/05 ¥536
そんな中で巻末の二つの短編が荒んだ気持ちを暖めなおしてくれると言うか。
それにしてもどうしてもキャラとしてはアリソンやトラヴィスが目立ちすぎていてリリアとトレイズは主人公としては影が薄いような気がします。次巻では主人公としてもっと頑張ってほしいものです。特にトレイズ、もっと頑張れ、あまり良いトコないぞ(笑)
リリアは、幼なじみであるトレイズと夏休みを利用して旅に出る。たまたま乗った遊覧水上飛行で、二人は湖に不時着している飛行機を発見し、助けるために近づく。しかし、相手のパイロットから発砲されてリリア達が乗っている飛行機のパイロットが死んでしまう。理由もわからないまま、数機の飛行機に追われるリリアとトレイズ。彼らが知らずに巻き込まれた事件とは――!?アリソンの続編であるリリアとトレイズの第一エピソード完結編。あくまでも明るいリリアやカルロといったキャラとは逆にストーリーの背後にはこれまた時雨沢氏らしく暗く厳しい現実が横たわっている訳で。あのヴィルがこんな事に関わるようになってしまったのだな・・・と思うとやりきれなさまで感じてしまいます。
時雨沢恵一&黒星紅白コンビによる新シリーズ! “そして二人は旅行に行った”完結編、早くも登場!
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/sinkan.php#9
そんな中で巻末の二つの短編が荒んだ気持ちを暖めなおしてくれると言うか。
それにしてもどうしてもキャラとしてはアリソンやトラヴィスが目立ちすぎていてリリアとトレイズは主人公としては影が薄いような気がします。次巻では主人公としてもっと頑張ってほしいものです。特にトレイズ、もっと頑張れ、あまり良いトコないぞ(笑)
七姫物語 第三章 姫影交差 ◎
2005年5月11日 読書
ISBN:4840230455 文庫 高野 和 メディアワークス 2005/05 ¥620
淡い色合いのイラストと可憐な筆致がまた見事に融和しています。
今回は作者が後書きでも書いている通り、今までの七宮空澄姫単独の視点ではなく、その他の姫達にまで視野を広げて書かれています。ストーリーも七宮カセンの快進撃が一段落と言う所でインターミッションとも言える巻になっています。
七宮空澄姫に対する三宮常磐姫も丁寧に書き込まれ、これからの二姫の共闘なるかと思うとこれも楽しみになってきます。
読んで感心、続きも気になるまさに良作と言えるシリーズでしょう。
草萌える春、二人の姫は向き合う。一人は七宮カセンの空澄姫、一人は三宮ナツメの常磐姫。望もうと望むまいと、かつて琥珀色の姫が舞った桜の下を目指し、歩み始める二人の姫。幼き姫は世界のかたちを探って、武門の姫は祖国を護るために。相変わらず独特の和風ファンタジー世界を繊細かつ優美に描くその情景描写の巧みさに唸らされる七姫物語の第三巻。
それは、櫻帰る春。風に舞う花弁のように、それぞれの姫装束が揺れ動く、新たなる日々。空姫の物語が、七姫の物語へと紡ぎ合わされる道のり。
第9回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作、待望の第3弾!
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/sinkan.php#9
淡い色合いのイラストと可憐な筆致がまた見事に融和しています。
今回は作者が後書きでも書いている通り、今までの七宮空澄姫単独の視点ではなく、その他の姫達にまで視野を広げて書かれています。ストーリーも七宮カセンの快進撃が一段落と言う所でインターミッションとも言える巻になっています。
七宮空澄姫に対する三宮常磐姫も丁寧に書き込まれ、これからの二姫の共闘なるかと思うとこれも楽しみになってきます。
読んで感心、続きも気になるまさに良作と言えるシリーズでしょう。
かくて宿命の扉はひらくトワイライト・トパァズ3 ○
2005年5月10日 読書
ISBN:4757722524 文庫 佐々原史緒/瑚澄遊智 エンターブレイン 2005/04/20 ¥672
登場人物などは前巻を把握していないと戸惑うかも。相変わらず役に立たない大賢者アダマスちゃんとの凸凹旅かと思いきや中盤から師匠ルキウスや敵セサルの過去、続くテロの犯人、トパァズの隠された秘密とてんこもりの急展開を迎えます。起承転まできて次巻ではてさて結となるのやらテンポの良いファンタジーシリーズ。
注文としてはもう少し世界観を感じさせてほしいかも。
『この顔に、ピンときたら保安所へ』。すっかりテロリストとして大陸中に指名手配されてしまったトパァズ。どたばたコメディかとおもいきや後半にはシリアス展開になると言う芸風はバトル・オブ・CAの時から変わらない佐々原史緒氏。今回も手堅くまとめてきたと言う印象です。
千年賢者のアダマスちゃんと使い魔の琥珀とともに、師匠ルキウスの魔導力を奪い取った弟セサルの足どりを追って、厳寒のリベルダードを脱出した一行は、髪を染め、偽名を使い、火祭りで賑わう師匠の故郷ファティスの町に潜入する。
エドモンドさんの助けをかりて、さっそく捜索を開始するトパァズたちだが、唐突に現れた謎の美少女、フランカとお付きの紳士、ヴィットーレに振り回されてなんだか大変!?
そして13年間封印されていた師匠の生家で明かされたルキウスの秘めたる過去とは!?
好評シリーズ第3巻登場!
http://www.enterbrain.co.jp/fb/newbook/061/03/index.html
登場人物などは前巻を把握していないと戸惑うかも。相変わらず役に立たない大賢者アダマスちゃんとの凸凹旅かと思いきや中盤から師匠ルキウスや敵セサルの過去、続くテロの犯人、トパァズの隠された秘密とてんこもりの急展開を迎えます。起承転まできて次巻ではてさて結となるのやらテンポの良いファンタジーシリーズ。
注文としてはもう少し世界観を感じさせてほしいかも。
七都市物語 シェアードワールズ
2005年5月6日 読書
ISBN:4198506620 新書 小川一水/森福都/横山信義/羅門祐人 徳間書店 2005/04/16 ¥940
田中芳樹の同名小説の世界感を基に四人の作家の物語を集めた中編集。七都市物語が出版されたのは1990年3月。続編を熱望されながら15年間放置された物語だけに感慨もひとしおのものがあります。
小川一水はニュー・キャメロットとタデメッカの両市の一時的な協力の下、隆起し地峡となったジブラルタルに運河を通そうとする人々の物語でプロジェクトX系の作品の多い小川一水らしい作品。
森福都はオリンポス・システムを無効化する技術をアクロイニアに売り込むある少数民族の男と、その技術を巡るサンダラーとアクロイニアの策謀の物語。
横山信義は仮想戦記作家らしく、ブレノス・ゾンデ攻防戦時の潜水艦による通商破壊とそれを掃討せんとするサンダラーのハンターキラーグループの海上護衛戦の物語。
羅門祐人はプリンスハラルドで食い詰めた軍事研究者達があるきっかけで海面飛翔体開発プロジェクトに立ち上がる物語。
4人の作家さんそれぞれが自分の特徴を生かした作品を仕上げていて、七都市物語世界と言う事だけでなく楽しめる一冊に仕上がっています。
個人的にも大満足なのですが一点残念なのは、羅門氏の作品に出てきたユーリ・クルガンが全く別人だった事。
これにはかなり違和感を覚えました。
それと田中芳樹特有のキャラクターの名台詞、と言うのが今回は無かったのですが、これはまあ原作のメインキャラの登場シーンがそもそも少ないのでしょうがないでしょう。
このまま色々続けて欲しいものですが、このクオリティで次を出すのは大変そうな気がします。森岡浩之氏や野尻抱介氏、冲方丁氏、秋山完氏などの若手が集結したら・・・うわ、凄い面白そう。(無理だろうけど)
地球を襲った末曾有の災害「大転倒」。地球の地軸が九〇度近く「転倒」するという事態によりあらゆる災害が地球上を襲い、人類社会は壊滅状態に陥った。しかし、月面都市へ移住していた二〇万人の人類は、難を逃れた。彼らは自らを人類文明の継承者と定め、「汎人類世界政府」を設立、地表に七つの都市を建設する。そして七都市に対する自らの圧倒的支配力を揺るぎない者とするため、「オリンポス・システム」という、地上五〇〇メートル以上を飛行する物体を迎撃するシステムを構築し、各都市から航空・航宙手段を奪った。かくして月面都市による地上の絶対的な支配体制が確立されたかに思えたが、その終焉は意外に早かった。未知のウイルスによる疫病により、今度は月面都市の人類が、死滅する。「オリンポス・システム」の寿命は最短でも後二〇〇年、七都市の住民たちは空を奪われた状態のもとで、限られた人類社会の覇権を巡って、互いに抗争を繰り広げることとなった……。
http://www.tokuma.jp/CGI/book/base/books.cgi?proc=4&isbn=4-19-850662-0
田中芳樹の同名小説の世界感を基に四人の作家の物語を集めた中編集。七都市物語が出版されたのは1990年3月。続編を熱望されながら15年間放置された物語だけに感慨もひとしおのものがあります。
小川一水はニュー・キャメロットとタデメッカの両市の一時的な協力の下、隆起し地峡となったジブラルタルに運河を通そうとする人々の物語でプロジェクトX系の作品の多い小川一水らしい作品。
森福都はオリンポス・システムを無効化する技術をアクロイニアに売り込むある少数民族の男と、その技術を巡るサンダラーとアクロイニアの策謀の物語。
横山信義は仮想戦記作家らしく、ブレノス・ゾンデ攻防戦時の潜水艦による通商破壊とそれを掃討せんとするサンダラーのハンターキラーグループの海上護衛戦の物語。
羅門祐人はプリンスハラルドで食い詰めた軍事研究者達があるきっかけで海面飛翔体開発プロジェクトに立ち上がる物語。
4人の作家さんそれぞれが自分の特徴を生かした作品を仕上げていて、七都市物語世界と言う事だけでなく楽しめる一冊に仕上がっています。
個人的にも大満足なのですが一点残念なのは、羅門氏の作品に出てきたユーリ・クルガンが全く別人だった事。
これにはかなり違和感を覚えました。
それと田中芳樹特有のキャラクターの名台詞、と言うのが今回は無かったのですが、これはまあ原作のメインキャラの登場シーンがそもそも少ないのでしょうがないでしょう。
このまま色々続けて欲しいものですが、このクオリティで次を出すのは大変そうな気がします。森岡浩之氏や野尻抱介氏、冲方丁氏、秋山完氏などの若手が集結したら・・・うわ、凄い面白そう。(無理だろうけど)
薔薇のマリアVer0 僕の蹉跌と再生の日々 ◎
2005年5月1日 読書
ISBN:4044710031 文庫 十文字 青 角川書店 2005/04/28 ¥620
安心して読めるRPG小説。シリーズ物の長所を生かし、しっかりと立ちつつあるキャラクターを軸に上手に纏めた良作。
前ニ作と違って変に説明臭い文章も少なくなりすっきりと素直にダンジョンでのパーティプレイの妙を楽しめます。
本編はこれからかなり重くなりそうなので良いインターミッションになったと思います。
このシリーズは好きだ。なぁ。
異界生物が跋扈する危険な地下空間に、一人たたずむ侵入者マリアローズ。突然目の前に美少女魔術士が落ちてきたことからとんでもない騒動が始まった−−誇り高き仲間たちの最初のエピソード。初出し短編も収録。薔薇のマリアシリーズ第三巻はクランZOOにマリアローズが入団するその馴れ初めの話。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200412000313
安心して読めるRPG小説。シリーズ物の長所を生かし、しっかりと立ちつつあるキャラクターを軸に上手に纏めた良作。
前ニ作と違って変に説明臭い文章も少なくなりすっきりと素直にダンジョンでのパーティプレイの妙を楽しめます。
本編はこれからかなり重くなりそうなので良いインターミッションになったと思います。
このシリーズは好きだ。なぁ。
A君(17)の戦争8 うしなうべきすべて ○
2005年4月26日 読書
ISBN:4829116994 文庫 豪屋大介/玲衣 富士見書房 2005/04/20 ¥588
多分半端な中高生がこの本をバイブルに軍事とか語っちゃうんだろうなぁと思うと学生時分に銀英伝を読んでそんな感じなった自分としてはアイタタタタわけですが(笑)
まあとにかく作者もストーリーも痛いですが仮想戦記としては読めますのでそちらの需要のある人にはお勧めと言えるでしょう。
しかしこちらも本家ばりにストーリーの進展が遅くなってきたのはきになるところです(笑)
ついに始まったランバルトによる魔王領本土侵攻。兵力の圧倒的優勢におごることなく、ゆっくりとしかし着実に魔横領を蚕食していく人族連合軍。しかし、総帥小野寺剛士は動かない。その意図するところとは!?イラストレータがシリアス系に変わりストーリーも戦争で埋めつくされる第八巻。文中の半分以上を占める軍事的薀蓄と意図的な読者層への揶揄が露骨になってきて相当に厭らしいがそこを読み飛ばせば普通に読める仮想戦記小説。佐藤大輔の新作の代用品としての存在価値は大。逆を返せばそれだけ。同じ作者の別の作品は作者のイタさ全開で見てられません。物量対高度技術と言う視点も人間的にどうなのよという主人公がハーレム状況で自分に嫌気をさしながらも戦争指導すると言う構成も佐藤大輔の皇国の守護者を多分意図的にパクっているわけで同一人物説が消えないのもわかります。
多分半端な中高生がこの本をバイブルに軍事とか語っちゃうんだろうなぁと思うと学生時分に銀英伝を読んでそんな感じなった自分としてはアイタタタタわけですが(笑)
まあとにかく作者もストーリーも痛いですが仮想戦記としては読めますのでそちらの需要のある人にはお勧めと言えるでしょう。
しかしこちらも本家ばりにストーリーの進展が遅くなってきたのはきになるところです(笑)
ISBN:4086302063 文庫 片山 憲太郎 集英社 2004/09 ¥660
読んでみるとこれが大当たり。色々な所で書かれているように途中である程度話の方向は読めますが、登場するヒロインや女の子達がツボを抑えて丁寧に描かれている事。ストーリーをだらだら続けずに適当に区切って引き締めるところなどは新人の作家さんとは思えぬ書き方でやはりセンスなのだなぁと思ってしまいます。
またイラストもなかなか雰囲気に合っていて好印象で、久々にSD文庫の大ヒットと言う感じ。銀盤カレードスコープ、よくわかる現代魔法に続くレーベルの看板となりそうです。
二巻が楽しみ。
見知らぬ少女から誓われた忠誠……単なるイタイ系なのかなと思って敬遠していたのですが先月続刊が出たことと、意外と評判が良い事もあって纏め買いしました。
ケンカ上等の不良少年・柔沢ジュウは、突然見知らぬ少女に忠誠を誓われた。電波系の彼女・堕花雨の奇妙な言動にジュウは戸惑う。さらにクラスの人気者・如月美夜を加え、ジュウは振り回される一方。ある時、連続通り魔殺人の現場に居合わせたジュウは、雨が怪しいと疑い始める。
http://dash.shueisha.co.jp/-denpa/
読んでみるとこれが大当たり。色々な所で書かれているように途中である程度話の方向は読めますが、登場するヒロインや女の子達がツボを抑えて丁寧に描かれている事。ストーリーをだらだら続けずに適当に区切って引き締めるところなどは新人の作家さんとは思えぬ書き方でやはりセンスなのだなぁと思ってしまいます。
またイラストもなかなか雰囲気に合っていて好印象で、久々にSD文庫の大ヒットと言う感じ。銀盤カレードスコープ、よくわかる現代魔法に続くレーベルの看板となりそうです。
二巻が楽しみ。
レンタルマギカ 魔法使いVS錬金術師! △
2005年4月23日 読書
ISBN:4044249075 文庫 pako 角川書店 2005/03/31 ¥620
結論は設定は良いけどキャラも本文も描写が拙い。魔術戦闘が見せ場な割に戦闘描写がしょぼいと言う・・・だめじゃんな感じに。
うーん。もうちょっと頑張れば面白くなりそうなのに設定は魅力的なだから。
とりあえず続刊も買おうと思うのは主人公とヒロインがどうなるかってとこがもやもやしているから。三巻でもまた引かれたら買うのやめようかと思います。
久しぶりにびみょーな作品でした。
人の叡智(錬金術)か、神のチカラ(魔法)か!?大反響、異種魔術格闘戦第2弾!異種魔術格闘戦と言う設定が気になっていたのですがあまり評判も聞かないので保留にしていたこのシリーズを一巻からまとめ読みしてみました。
魔法使い派遣会社。日々涙目で社長業の特訓を受けているいつきのところへ舞い込んできたのは、先代社長の遺産。ところがその相続に異を唱えたのは、錬金術師ユーダイクス。幾何学によって作りだした人工精霊を操りに魔術決闘を挑んできた。穂波のケルト魔術は届かず、猫屋敷の陰陽道は星の槍に貫かれ、神道の絶対結界も突破された。果たしてアストラルの運命は!?今宵―魔術の夜が血に染まる。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200411000130
結論は設定は良いけどキャラも本文も描写が拙い。魔術戦闘が見せ場な割に戦闘描写がしょぼいと言う・・・だめじゃんな感じに。
うーん。もうちょっと頑張れば面白くなりそうなのに設定は魅力的なだから。
とりあえず続刊も買おうと思うのは主人公とヒロインがどうなるかってとこがもやもやしているから。三巻でもまた引かれたら買うのやめようかと思います。
久しぶりにびみょーな作品でした。
ハーフダラーを探して(2) △
2005年4月20日 読書
ISBN:4829162996 文庫 水城正太郎 富士見書房 2005/04/09 ¥588
主人公魔夜美のキャラも弱く、そもそも今回の事件に対する彼女の動機も弱く、話の軸が解り難いのでもやもやのまま話が進んでしまいせっかくのネタが生かせてないのかなと。
まあ煉四郎と魔夜美の関係が引いた続刊は気になりますがもう少しどうにかならないかなと言う感じでした。
嘘つきばかりが集う街・新都心で、【詐術師】見習いとなった霊元魔夜美。そろそろ実践に挑戦してみましょ。てなことで、師匠・煉四郎とコンビを組んで、初の詐欺に挑む! しかし、この詐欺が原因で、魔夜美と煉四郎は新都心をターゲットにしたかつてない大がかりな事件に巻き込まれることに!! 詐術師、罪喰師、モグリの医者といったあやしい奴らが集まる人工都市・新都心。詐術師見習いの魔夜美の、これが立派な詐術師への第一歩となるか!?騙し騙され詐欺師家業を扱ったコンゲーム小説第二弾。物語の骨組みは悪くないのですがイマイチキャラクターに乗り切れない部分があります。しかももう少し煉四郎と魔夜美のペア仕事を見せてくれるのかと思いきや、今回でいきなり破局。というか煉四郎ほぼ出番無しでどうなんだ、この扱い(笑)
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/new/
主人公魔夜美のキャラも弱く、そもそも今回の事件に対する彼女の動機も弱く、話の軸が解り難いのでもやもやのまま話が進んでしまいせっかくのネタが生かせてないのかなと。
まあ煉四郎と魔夜美の関係が引いた続刊は気になりますがもう少しどうにかならないかなと言う感じでした。
ISBN:4043620039 文庫 京極 夏彦 角川書店 2005/02/24 ¥900
セットで一気に読めて良かったなと思います。
久しぶりにどっぷり読書に浸かった充実感がありました。
無類の不思議話好きの山岡百介は、殺しても殺しても生き返るという極悪人の を聞く。その男は、斬首される度に蘇り、今、三度目のお仕置きを受けたというのだ。ふとした好奇心から、男の生首が晒されている刑場へ出かけた百介は、山猫 しのおぎんと出会う。おぎんは、生首を見つめ、「まだ生きるつもりかえ」とつぶやくのだが……。狐者異、野鉄砲、飛縁魔――闇にびっしり蔓延る愚かで哀しい人間の悪業は、奴らの妖怪からくりで裁くほかない――。小悪党・御行の又市一味の仕掛けがますます冴え渡る、奇想と哀切のあやかし絵巻、第二弾。先日読んだ巷説百物語の続編。構成としては巷説の各話と前後して続巷説の話が挿入されると言う感じで進んでいきます。続の方はほぼ山岡百介の視点で事件が書かれていて、巷説では淡々と物語が綴られると言う印象でしたが、続では百介の体験としてよりドラマチックに書かれていると言う風に見えました。理不尽な非道・悪行を妖怪の仕業として闇のうちに葬ると言う仕事人的な構造が巧みかつ爽快であり、今回はおぎんや又市の過去なども披瀝され、まさに巷説の補完、グレードアップとしての相乗効果となっています。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200312000245
セットで一気に読めて良かったなと思います。
久しぶりにどっぷり読書に浸かった充実感がありました。
涼宮ハルヒの動揺 ○
2005年4月11日 読書
ISBN:404429206X 文庫 いとう のいぢ 角川書店 2005/03/31 ¥540
やっぱり長門有希でしょうか。長門かわいいよ、長門。
短編としては「ライブアライブ」と「ヒトメボレLOVER」が秀逸。ライブアライブではひさしぶりにハルヒの可愛い所が見られるし、ヒトメボレ〜では長門が最後に信じられない一言を。どんどん丸くなっていってしまうのが嬉しいような寂しいような。
そんな中、今回は目立たないみくるの存在。まあ次の長編の伏線が最後にあるので次巻はみくるメインになるのでしょうか。
まあ正直な所を言うと長門メインだけで良いです。
文化祭でしでかしたあの出来事が原因で唯我独尊直情径行な涼宮ハルヒが動揺するというのは、まあひとことで言えば感慨深い。まだまだコイツには俺でも知らない一面があるということか――。大人気シリーズ第6弾!何故こんなに売れているのかイマイチわからない涼宮ハルヒシリーズ6巻目。いや面白くないというわけではないですが・・・特別売れるような何があるんでしょうか。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200408000069
やっぱり長門有希でしょうか。長門かわいいよ、長門。
短編としては「ライブアライブ」と「ヒトメボレLOVER」が秀逸。ライブアライブではひさしぶりにハルヒの可愛い所が見られるし、ヒトメボレ〜では長門が最後に信じられない一言を。どんどん丸くなっていってしまうのが嬉しいような寂しいような。
そんな中、今回は目立たないみくるの存在。まあ次の長編の伏線が最後にあるので次巻はみくるメインになるのでしょうか。
まあ正直な所を言うと長門メインだけで良いです。
ISBN:4043620020 文庫 京極 夏彦 角川書店 2003/06 ¥660
まあそんな事はあまりきにならない気合を入れて読める時代小説です。直ぐに続刊を買いました。
怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い僧―。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが…。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。小豆洗い、舞首、柳女―彼らが操るあやかしの姿は、人間の深き業への裁きか、弔いか―。世の理と、人の情がやるせない、物語の奇術師が放つ、妖怪時代小説、シリーズ第一弾。(「BOOK」データベース書評)実は読んでいなかった京極夏彦のこのシリーズ。嗤う伊右衛門がイマイチで、この人の書く妖怪モノはどうもなぁと思って敬遠していたのですが立ち読みしてみるとただの妖怪ものでは無い様子。読んでみるとしっかりミステリしていて面白いじゃぁないですか。シリーズキャラも居るし。ただ気になるのは結末でからくりの種明かしがない作品があるのはデフォルトなんでしょうか。ちと不親切かも?
まあそんな事はあまりきにならない気合を入れて読める時代小説です。直ぐに続刊を買いました。
2005年本屋大賞に恩田陸さん
2005年4月6日 読書昨年2004年から本屋大賞と言うものが開催されているようですが今年2005年は恩田陸さんの『夜のピクニック』が大賞を受賞したとの事。
この本屋大賞は書店員だけに投票権があり、2003年12月1日〜2004年11月30日の間で【書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票】するらしいです。
http://www.hontai.jp/index.html
『夜のピクニック』はハードカバーなので未読なのですが、ページ上のノミネート作品の所のあらすじと推薦コメントを読むと面白そうだなぁと。
いつも文庫落ちしたら買っているのでじっくり待つ事にします。
それにしても恩田さんの作品はミステリとも一般文学ともファンタジーとも言える独特の魅力があり、この受賞はおめでたいの一言。
書店員の方の投票と言うのも中々面白いものですね。
この本屋大賞は書店員だけに投票権があり、2003年12月1日〜2004年11月30日の間で【書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票】するらしいです。
http://www.hontai.jp/index.html
『夜のピクニック』はハードカバーなので未読なのですが、ページ上のノミネート作品の所のあらすじと推薦コメントを読むと面白そうだなぁと。
いつも文庫落ちしたら買っているのでじっくり待つ事にします。
それにしても恩田さんの作品はミステリとも一般文学ともファンタジーとも言える独特の魅力があり、この受賞はおめでたいの一言。
書店員の方の投票と言うのも中々面白いものですね。
マリア様がみてる ―妹(スール)オーディション △
2005年4月2日 読書
ISBN:4086005689 文庫 ひびき 玲音 集英社 2005/04/01 ¥460
そう言う訳でマリみての最新刊です。
結局祐巳の妹争奪戦は可南子脱落までと言う事で決まらず、相変わらずひっぱるなぁと言う感じ。まあ由乃の方がなんとか纏まりそうなのでひさしぶりに進展があったと言う事では良かったのでしょうし、逆に蔦子、真美のサブキャラ連に春が来たりしてますます祐巳の孤立感が深まるんですがどうなんですか。
次巻はさすがに引っ張らないだろうなと思いつつ、嫌な予感がぬぐい切れないこの週末でした。
行け行け、GO! GO!で妹(スール)オーディション開催!?
江利子が決めた妹選びの期限が迫り、焦る由乃が妹を公開オーディションで決めると言い出した。さすがに祐巳もそれには反対、かわりに祐巳も含め、二年生と一年生で茶話会をすることになるが…。
そう言う訳でマリみての最新刊です。
結局祐巳の妹争奪戦は可南子脱落までと言う事で決まらず、相変わらずひっぱるなぁと言う感じ。まあ由乃の方がなんとか纏まりそうなのでひさしぶりに進展があったと言う事では良かったのでしょうし、逆に蔦子、真美のサブキャラ連に春が来たりしてますます祐巳の孤立感が深まるんですがどうなんですか。
次巻はさすがに引っ張らないだろうなと思いつつ、嫌な予感がぬぐい切れないこの週末でした。
憐 Ren 錆びゆくココロと月色のナミダ ◎
2005年4月2日 読書
ISBN:4044708029 文庫 シギサワカヤ 角川書店 2005/03/31 ¥560
巻頭のコミックで掴んで中盤まで続く穏やかな学園生活とそれに戸惑いつつも受け入れていく憐。良くある学園物の黄金パターン的なストーリーなのだがその中で葛藤しつつも幸せを噛締めて行く過程は見事なものだ。悩みすぎる主人公には時に鬱陶しさを感じるものだが、憐の心情描写が丁寧なのでそこも気にならずに読み進めて行ける。そして玲人とのつかづ離れずの絶妙な距離。この距離もこの作品を面白くしている部分だと思う。正直後半の物語の設定の核心部分が要らなく思える程、もっと普通の憐を見ていたいと思わせる。憐かわいいよ憐。
いやただの萌え小説では断じてないのだがもう書く事がそれしか(笑)。また続きが気になるシリーズが出来てしまったなぁ。
未来から流刑としてやってきた朝槻憐にとって、この時代は監獄だった。その運命に囚われた絶望的な状況に反発を続けていた憐だったが、玲人の協力を得て少しずつこの時代になじんでいった。だが今を楽しむほどに憐は死んだ仲間を思い出す「私だけ、幸せでいいのか―」思い悩む憐の前に、さらなる絶望が訪れる! 憐を利用して未来を変えるべく“彼”が現れたのだ。はたして“彼”の正体とは。運命のピュア・ストーリー第2弾登場!良い。前巻も良かったが今回はもっと良い。何が良いってやはり憐が可愛い(笑)。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200408000062
巻頭のコミックで掴んで中盤まで続く穏やかな学園生活とそれに戸惑いつつも受け入れていく憐。良くある学園物の黄金パターン的なストーリーなのだがその中で葛藤しつつも幸せを噛締めて行く過程は見事なものだ。悩みすぎる主人公には時に鬱陶しさを感じるものだが、憐の心情描写が丁寧なのでそこも気にならずに読み進めて行ける。そして玲人とのつかづ離れずの絶妙な距離。この距離もこの作品を面白くしている部分だと思う。正直後半の物語の設定の核心部分が要らなく思える程、もっと普通の憐を見ていたいと思わせる。憐かわいいよ憐。
いやただの萌え小説では断じてないのだがもう書く事がそれしか(笑)。また続きが気になるシリーズが出来てしまったなぁ。
ゼロの使い魔 (4) △
2005年3月26日 読書
ISBN:4840112363 文庫 ヤマグチ ノボル メディアファクトリー 2005/03 ¥609
前巻はかなり熱く盛り上がったのですがその反動か今回は半分以上がインターミッションの雰囲気・・・かと思いきや最後にはしっかりストーリーに絡むイベントになっていたりして中々侮れない。
とは言え、今回はツンデレ→ベタボレ化とかセーラー服とかパ○ツはいてないとかなんかいかにもなイベントが多く正直引きました。かなり。まあラストでなんとか盛り上げたのでプラマイ0という事にしておきますが次巻もこの調子だとちょっと購入を考えます(笑)。
異世界ハルケギニアに使い魔として「召喚」された才人は、相変わらず主人であるルイズに犬扱いされていた。ある日、ルイズは『虚無』の魔法で敵軍を撃退した件で、王女アンリエッタに呼び出される。伝説の『虚無』を操ると知られればルイズが狙われるかもしれないと、アンリエッタは案じてくれたのだ。そんな彼女に改めて忠誠を誓うルイズと、ルイズを助けることを約束させられる才人。だが、全てがうまく収まったように見える裏で、アンリエッタの心は好きだったウェールズ王子を想い沈んでいた。そんな彼女の想いにつけいるように、敵軍レコン・キスタの策略が動き始め……異世界を舞台にしたラブ&ドラマティックストーリー第4弾!ギャグとシリアスのバランスがなんとなく不安定で面白くないのかな、と思うと、それにしてはなんとなく読んでしまう、まさに微妙なシリーズ。
http://www.mediafactory.co.jp/cgi-bin/bunkoj_detail.cgi?id=2016
前巻はかなり熱く盛り上がったのですがその反動か今回は半分以上がインターミッションの雰囲気・・・かと思いきや最後にはしっかりストーリーに絡むイベントになっていたりして中々侮れない。
とは言え、今回はツンデレ→ベタボレ化とかセーラー服とかパ○ツはいてないとかなんかいかにもなイベントが多く正直引きました。かなり。まあラストでなんとか盛り上げたのでプラマイ0という事にしておきますが次巻もこの調子だとちょっと購入を考えます(笑)。
小説 エマ (1) ○
2005年3月22日 読書
ISBN:4757722095 文庫 森 薫 エンターブレイン 2005/03/22 ¥693
小説版エマの作者は久美沙織。コバルト文庫の『丘の上のミッキー』は古典的少女小説の名作だがさまざまなゲームのノベライズでも有名でドラゴンクエスト3〜6、MOTHER2等を物している。多作でありながら、文体の読みやすさとわかりやすく丁寧な心情・情景描写でそのレベルは高い位置で安定している。(特にドラクエ5の評価は高い)
そんな久美沙織さんの書くエマは原作に忠実でありながら絵では表現できない細部の描写を見事にフォローアップしており、漫画を読まれた人でも十分に楽しめるものとなっている。
一部説明が鼻につく部分もあると言えばあるが私はあまり気にせずに読めた。原作を知らない人が読んでも楽しいだろう、凝ったヴィクトリア朝恋愛小説に仕上がっている。
4月からのアニメはどういう風になるのかまだまだわからないが小説版はメディアミックスの幸せな例となったと言えるだろう。
19世紀末のロンドン。豪商ジョーンズ家の長男ウィリアムはある日、初老の家庭教師ケリー夫人宅を訪ねる。そこで彼が出会ったのは美しいメイド、エマだった。一目で恋におちたウィリアムは以後、彼女の住む地区へ足繁く通い、またエマも実直なウィリアムの人柄に惹かれていく。だが、上流階級に名を連ねる彼に、メイドとの恋が許されるはずはなかった……。
珠玉のロマンスコミック『エマ』――その登場人物達の心情や背景を緻密に描く小説版が登場!http://www.enterbrain.co.jp/fb/newbook/060/05/index.html
小説版エマの作者は久美沙織。コバルト文庫の『丘の上のミッキー』は古典的少女小説の名作だがさまざまなゲームのノベライズでも有名でドラゴンクエスト3〜6、MOTHER2等を物している。多作でありながら、文体の読みやすさとわかりやすく丁寧な心情・情景描写でそのレベルは高い位置で安定している。(特にドラクエ5の評価は高い)
そんな久美沙織さんの書くエマは原作に忠実でありながら絵では表現できない細部の描写を見事にフォローアップしており、漫画を読まれた人でも十分に楽しめるものとなっている。
一部説明が鼻につく部分もあると言えばあるが私はあまり気にせずに読めた。原作を知らない人が読んでも楽しいだろう、凝ったヴィクトリア朝恋愛小説に仕上がっている。
4月からのアニメはどういう風になるのかまだまだわからないが小説版はメディアミックスの幸せな例となったと言えるだろう。