ゆらゆらと揺れる海の彼方 (4) ○
2005年3月17日 読書
ISBN:484022997X 文庫 近藤 信義 メディアワークス 2005/03 ¥704
今回はラシードとバストーニュ王女クローデットとのロマンス?もあり男臭さは少し緩和されています(笑)。毎回毎回ピンチを乗り越えていく小国ローデウェイクの姿に多少ご都合主義は感じますが、それでもしっかり緊張感を持ってストーリーが続いていきます。
ライトノベルとしてはなんか足りないよーな気もしますし仮想戦記小説としては設定が詰めきれていないし、中途半端な感が強いのですが、4巻を重ねて少しづつ是正されてますし、続いていくことによって良くなって来るシリーズではないかと。
色々書きましたが好きなシリーズなんで頑張って戴きたいです。
新国王の最初の仕事は……結婚?同じような戦記ファンタジーとして同レーベルより渡瀬草一郎の空ノ鐘シリーズがあり、微妙に混同してしまう時があります。空ノ鐘に比べてヒロイン不在、メインキャラ男ばっか、戦争シーンが多いと言う違いがあり、人気的には一歩譲っているこのシリーズですが読むと面白いのも確かです。
ついにローデウェイク辺境州は、独立の意思を表明し、ローデウェイク福音王国として生まれ変わった。
そんな新国家に新たに発生した難問は新国王の“結婚問題”。いくつかの候補が持ち込まれるもののラシードの表情は明るくない。そのわけは……。
一方、ローデウェイクの後ろ盾となったバストーニュには内乱の影が忍び寄ってきていた──。
人気の戦記ファンタジー第4弾!
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/
今回はラシードとバストーニュ王女クローデットとのロマンス?もあり男臭さは少し緩和されています(笑)。毎回毎回ピンチを乗り越えていく小国ローデウェイクの姿に多少ご都合主義は感じますが、それでもしっかり緊張感を持ってストーリーが続いていきます。
ライトノベルとしてはなんか足りないよーな気もしますし仮想戦記小説としては設定が詰めきれていないし、中途半端な感が強いのですが、4巻を重ねて少しづつ是正されてますし、続いていくことによって良くなって来るシリーズではないかと。
色々書きましたが好きなシリーズなんで頑張って戴きたいです。
デュラララ!! (×2) ○
2005年3月17日 読書
ISBN:4840230005 文庫 成田 良悟 メディアワークス 2005/03 ¥662
それでもストーリーのテンポは良いですし、ラストのエピローグ&ネクストプロローグでしっかり唸らせてくれて及第点。
ちょっと辛口になるのはさすがに飽きてきたからなのかな(笑)
この人の小説はいつも思うんですがテーブルトークRPGのシナリオでやってみたいなと思います。意外とやっている人、居るんじゃないかな?
彼女の愛は軋んでいて、そして全てを切り裂いた。成田良悟が描く話題騒然の人気シリーズ、第二弾!成田良悟は少し落ち着いてきたのかな?と言う感じのデュラララの第2巻。相変わらず様々なキャラ視点をザッピングしながら話が進みラストでその裏側の繋がりを開陳すると言う如何にもPBM的構造になっています。章前のチャットや文中の会話に実在のライトノベルや漫画の話題を潜り込ませるなど茶目っ気たっぷりな所もありますが、キャラの特徴や特殊能力はさすがにネタが尽きてきたのか今回はパワーダウンの印象があります。
人を愛することが不器用な人間が集う街、東京・池袋。自分の立ち位置を悩む少女、セクハラ疑惑の教師、池袋を取材する三流雑誌記者、黄色いバンダナを巻いた黄巾賊、池袋最強のチンピラ、様々な裏情報を操る青年、そして漆黒のバイクを駆る“首なし(デュラハン)ライダー”。そんな彼らが連続通り魔事件に巻き込まれ、池袋が壊れ始めていく──。
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/
それでもストーリーのテンポは良いですし、ラストのエピローグ&ネクストプロローグでしっかり唸らせてくれて及第点。
ちょっと辛口になるのはさすがに飽きてきたからなのかな(笑)
この人の小説はいつも思うんですがテーブルトークRPGのシナリオでやってみたいなと思います。意外とやっている人、居るんじゃないかな?
リリアとトレイズ (1) ○
2005年3月17日 読書
ISBN:4840229937 文庫 時雨沢 恵一 メディアワークス 2005/03 ¥536
旅に出るたびに事件に巻き込まれるのは相変わらず。ストーリーもまだまだママアリソンとパパヴィルの存在が大きく、この若い二人が本当の主役になれるのは何時の日か。
これも後継シリーズの宿命。下巻でのリリアとトレイズの活躍と一本立ちに期待しましょう。
いや、ママアリソンもパパヴィルも好きなんだけどさ。
やっぱりリリアとトレイズが主役なんだからして。
時雨沢恵一&黒星紅白が贈る新シリーズ遂にスタート!ついにアリソンの後継シリーズが始まりました。待ちに待っていたシリーズだけあって期待は過大だったわけですが・・・。序盤は前回のアリソンのエピローグの全引用ですし、リリアとトレイズはどうにもアリソンとヴィルをそのまんま思い出してしまい新鮮味に欠けるような。
リリアは、15歳。父のヴィルは若くして死亡し、軍人である母アリソンと二人で暮らしている。ある日学校から帰ろうとするリリアをサイドカーで待つ人がいた。彼の名はトレイズ、16歳。リリアの幼なじみで、イクス王国で暮らしているのだが、夏休みを利用して遊びに来たという──。訓練により突然家を空けることになったアリソンの勧めもあり、リリアとトレイズは旅行に行く事にした。しかし、二人はその旅行で大変な経験をする事になる──!? 時雨沢恵一&黒星紅白が贈る胸躍るアドベンチャー・ストーリー、新シリーズが遂にスタート! II巻・そして二人は旅行に行った<下>は5月発売予定。
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/
旅に出るたびに事件に巻き込まれるのは相変わらず。ストーリーもまだまだママアリソンとパパヴィルの存在が大きく、この若い二人が本当の主役になれるのは何時の日か。
これも後継シリーズの宿命。下巻でのリリアとトレイズの活躍と一本立ちに期待しましょう。
いや、ママアリソンもパパヴィルも好きなんだけどさ。
やっぱりリリアとトレイズが主役なんだからして。
日記を書く時間が・・・。
2005年3月17日 読書どうも最近忙しく帰宅も遅く何をやるにも時間がありません。
移動時間で本は読めており
『食卓にビールを』シリーズの1巻、2巻
『リリアとトレイズ I そして二人は旅行に行った(上)』
『デュラララ!!×2』
『ゆらゆらと揺れる海の彼方4』
を読了。
新装版が出たのをきっかけに本棚をひっくり返して久しぶりにベルガリアード物語も5巻再読しました。
感想はつど書いていくつもりです。週末纏めてかなぁ。
移動時間で本は読めており
『食卓にビールを』シリーズの1巻、2巻
『リリアとトレイズ I そして二人は旅行に行った(上)』
『デュラララ!!×2』
『ゆらゆらと揺れる海の彼方4』
を読了。
新装版が出たのをきっかけに本棚をひっくり返して久しぶりにベルガリアード物語も5巻再読しました。
感想はつど書いていくつもりです。週末纏めてかなぁ。
ROOM NO.1301 ♯5 妹さんはヒロイック? ○
2005年3月15日 読書
ISBN:482916297X 文庫 新井 輝 富士見書房 2005/03/09 ¥588
今回の濡れ場は年上のワーキングウーマン。メインヒロインはシーナですが何か話は引きまくっています。
と言うかぶっちゃけ、シーナとかツバサとかどうでも良いから。
ホタルのプロローグだけで五巻は終わったから。さっさとストーリーの進展希望。次巻でシーナ編は決着をつけて戴きたいものです。まあこのストーリーだと次はツバサフラグが立ってるような感じですが・・・。
近づいていく夏祭り、千夜子と夏祭りに一緒に行こうと約束した健一。だが、13階の住人たちの恋と友情はそれとは関係なく複雑に絡み合っていく……。姉・ホタルが去った喪失感を埋めるように、シーナ&バケッツとしての活動になんとなくだが打ち込む健一。ヴォーカル・シーナの人気もあって、オーディエンスは増え続け、街ではちょっとした話題のストリート・ミュージシャンということになる――。さて、健一の日常の向かう先とは!? 恋と愛の意味を探す物語第5弾!!オリジナル・エロゲー原作候補小説第5弾が来ました。
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200412000294
今回の濡れ場は年上のワーキングウーマン。メインヒロインはシーナですが何か話は引きまくっています。
と言うかぶっちゃけ、シーナとかツバサとかどうでも良いから。
ホタルのプロローグだけで五巻は終わったから。さっさとストーリーの進展希望。次巻でシーナ編は決着をつけて戴きたいものです。まあこのストーリーだと次はツバサフラグが立ってるような感じですが・・・。
薔薇のマリア(2) 壊れそうなきみを胸に抱いて ○
2005年3月5日 読書
ISBN:4044710023 文庫 十文字 青 角川書店 2005/02/25 ¥620
でもマリアローズのひねた思考とか語り口は西尾維新ぽいながらあそこまで嫌味では無く、中途半端とも言えますが個人的にはそこそこ面白く読めます。
しかし、やっぱり主人公よりその仲間のキャラの方が魅力的なんですよね、このシリーズ(笑)
特にクランZOOのリーダー『トマトクン』(ネーミングセンスが・・・)が伏線一杯持ってそうで要注目。
この手のシリーズは敵のインフレが心配なのですが、そこさえ気をつければ面白いシリーズに育っていきそうな感じです。
街で出会った美少女ベアトリーチェとともに、極悪クランの陰謀に巻き込まれるマリアローズ。脱出不可能、絶対絶命の危機の中マリアが見たものは、心の痛みと理不尽な現実だった!? 急展開の第2弾!!オンラインRPGを意識したゲーム感覚ファンタジー第二段。前回はダンジョン探索メインの話でしたが作者さん後書きで曰く第二巻からが本編、と言う事で今回からは巨大クラン(ギルド)間の抗争に巻き込まれて理不尽な悪に立ち向かうと言う王道ストーリーになってしまいました。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200412000099
でもマリアローズのひねた思考とか語り口は西尾維新ぽいながらあそこまで嫌味では無く、中途半端とも言えますが個人的にはそこそこ面白く読めます。
しかし、やっぱり主人公よりその仲間のキャラの方が魅力的なんですよね、このシリーズ(笑)
特にクランZOOのリーダー『トマトクン』(ネーミングセンスが・・・)が伏線一杯持ってそうで要注目。
この手のシリーズは敵のインフレが心配なのですが、そこさえ気をつければ面白いシリーズに育っていきそうな感じです。
ISBN:4086302241 文庫 海原 零 集英社 2005/02 ¥600
前回ペアで名を成したタズサがシングルに戻ってまた一活躍かと思いきやインターミッションなのか今回はタズサの妹ヨーコの話。
【あの】姉の妹として12歳ながらたっぷりの苦悩を味わうヨーコちゃんに同情しきりです(笑)
挫折・励まし・再生と典型的なスポ根モノのストーリー展開はいつもと変わりませんが、それがかえって安定した鉄板の面白さとなっており、とにかく素直に楽しめます。
ツンデレ系のヨーコちゃんはお奨めですが、読み終えてふと考えるとこのコまだ12歳なんだよなぁ・・・。・・・。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
最近のコはマセスギですね・・・。
チェリーの話題もキワドスギテ良いです(笑)
“偉大なるバカ姉貴”に、愛をこめて。ライトノベルでは珍しいスポ根アイススケート小説、銀盤カレードスコープも第四巻。
桜野ヨーコ・12歳。ノービスクラスのフィギュアスケーター。ある意味偉大な姉・タズサと、常に比較される居心地の悪さにも慣れていたが、耐え難いのは――一度も表彰台の頂点に立ったことがない、という事実だった! 未曾有の美姉妹による麗しき姉妹愛の奇跡を描く、待望の第四弾!!
http://dash.shueisha.co.jp/whatnew/-ginban/index.html
前回ペアで名を成したタズサがシングルに戻ってまた一活躍かと思いきやインターミッションなのか今回はタズサの妹ヨーコの話。
【あの】姉の妹として12歳ながらたっぷりの苦悩を味わうヨーコちゃんに同情しきりです(笑)
挫折・励まし・再生と典型的なスポ根モノのストーリー展開はいつもと変わりませんが、それがかえって安定した鉄板の面白さとなっており、とにかく素直に楽しめます。
ツンデレ系のヨーコちゃんはお奨めですが、読み終えてふと考えるとこのコまだ12歳なんだよなぁ・・・。・・・。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
最近のコはマセスギですね・・・。
チェリーの話題もキワドスギテ良いです(笑)
ディバイデッド・フロント 3 ◎
2005年3月4日 読書
ISBN:4044293031 文庫 高瀬 彼方 角川書店 2005/02 ¥780
そんな絶望的な状況・・・常に死と隣り合わせの常在戦場の中で、それでも恋をし、愛しい人を護ろうと奮闘し、わずかな希望を見つけようとあがく。
作者は弱い者、強い者、それぞれの持つ苦悩も合わせて、キャラクターの心情を見事に描き分け感情移入させてくれます。
後書きにもありますがこの話は基本的に救いのない物語であり、過酷な物語であります。しかし、その中で未だ諦めずに踏みとどまって戦うその健気、強さが素直に感動を与えてくれます。
後発ながら同じようなテーマを書いて好評を得た電撃文庫の『天槍の下のバシレイス』と比べてこのシリーズの終わり方に一時は危惧を覚えたものでしたが全くの杞憂に終わりましたね。
この三巻、この終わり方があってこのシリーズは名作となったと断言しましょう。是非三巻纏めて読んで貰いたい角川スニーカー文庫久々の大当たりでした。
面白かった!
小隊の要・生駒を失った英次や宮沢たちは、その傷を癒すまもなく憑魔たちの大攻勢にさらされる。危地に陥った小隊を救ったのは、イチルの元カレ・朝霧だった――!僕たちの戦争を描く物語、壮絶な完結!北関東隔離地区と呼ばれる閉鎖空間で決定的な勝利を上げる事も許されずただ只管に憑魔たちと戦う事でしか存在を許されない少年少女達。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200404000336
そんな絶望的な状況・・・常に死と隣り合わせの常在戦場の中で、それでも恋をし、愛しい人を護ろうと奮闘し、わずかな希望を見つけようとあがく。
作者は弱い者、強い者、それぞれの持つ苦悩も合わせて、キャラクターの心情を見事に描き分け感情移入させてくれます。
後書きにもありますがこの話は基本的に救いのない物語であり、過酷な物語であります。しかし、その中で未だ諦めずに踏みとどまって戦うその健気、強さが素直に感動を与えてくれます。
後発ながら同じようなテーマを書いて好評を得た電撃文庫の『天槍の下のバシレイス』と比べてこのシリーズの終わり方に一時は危惧を覚えたものでしたが全くの杞憂に終わりましたね。
この三巻、この終わり方があってこのシリーズは名作となったと断言しましょう。是非三巻纏めて読んで貰いたい角川スニーカー文庫久々の大当たりでした。
面白かった!
ARIEL番外編(1) 侵略会社の新戦艦 ○
2005年2月28日 読書
ISBN:4257770546 文庫 笹本 祐一 朝日ソノラマ 2005/02/28 ¥500
古巣オルクスを離れ新造の実験戦艦と、電子戦の天才シンシアを乗せて里帰りへと望むアバルト・ハウザーの明日はどっちだ。
と言う事で、帰ってもさっそくドンパチと意に沿わずとも遣る事は派手なオルクス一党が今回も暴れております。
ファンとしてはいつもの面々との再びの邂逅を喜びつつ安心して楽しめる娯楽作となっております。
今回はほぼハウザー一家とブリッジクルーだけの登場でしたがその他のクルーの出番も今後ある事を祈って楽しみに続刊を待ちましょう。
地球侵略業務を完了したハウザーに、姉ダイアナは、ゲルニクス社のトムから巻き上げた最新鋭艦を与え、慣熟航海を兼ねて実家に帰るように命じた。困惑するハウザーのその後のドタバタ物語。という訳でアニメで言うところの4クール52話。全20巻にて完結したARIEL(エリアル)の番外編は予想通りと言うかハウザー等オルクス一党のその後の話となりました。
http://ucgi.asahisonorama.co.jp/cgi-bin/index.cgi
古巣オルクスを離れ新造の実験戦艦と、電子戦の天才シンシアを乗せて里帰りへと望むアバルト・ハウザーの明日はどっちだ。
と言う事で、帰ってもさっそくドンパチと意に沿わずとも遣る事は派手なオルクス一党が今回も暴れております。
ファンとしてはいつもの面々との再びの邂逅を喜びつつ安心して楽しめる娯楽作となっております。
今回はほぼハウザー一家とブリッジクルーだけの登場でしたがその他のクルーの出番も今後ある事を祈って楽しみに続刊を待ちましょう。
ベルガリアード物語 新装版発刊おめでとう!【お奨め】
2005年2月27日 読書http://www.tcp-ip.or.jp/~mt2knm/main/DavidEddings.html
我が青春の本にして、すでに20回以上は再読していると言う一番お気に入りのファンタジー小説、ベルガリアード物語がついに新装版になって帰ってきたとの事。
世の中のファンタジー小説ブームに乗ってと言う事なのでしょうがなんとも嬉しい事です。
指輪物語、ナルニア国ものがたり、ゲド戦記と言った古典と並んでこのシリーズはファンタジーの名作ですよ。自信を持ってお奨めしますのでファンタジー好きの方は是非読んで下さい。全五巻ですが読めば読むほどやめられなくなる事請け合いです。
すでにうちにある文庫は表紙も擦り切れボロボロ。これを機会に買い直してまた再読するか!と。ああ、あの四巻の大軍の激突シーンの迫力が懐かしい!
RPG的な役割のきっちり決まったパーティー風の編成、クセのある魅力的なキャラクター、数々の特徴・風俗を持った国々とそれに密接に関わる神々の体系。緊張感のある追跡行とそれらの国々を巡る旅行記のような楽しさ。今のライトノベルでは絶対に読めない濃厚なファンタジーを是非。是非。
我が青春の本にして、すでに20回以上は再読していると言う一番お気に入りのファンタジー小説、ベルガリアード物語がついに新装版になって帰ってきたとの事。
世の中のファンタジー小説ブームに乗ってと言う事なのでしょうがなんとも嬉しい事です。
指輪物語、ナルニア国ものがたり、ゲド戦記と言った古典と並んでこのシリーズはファンタジーの名作ですよ。自信を持ってお奨めしますのでファンタジー好きの方は是非読んで下さい。全五巻ですが読めば読むほどやめられなくなる事請け合いです。
すでにうちにある文庫は表紙も擦り切れボロボロ。これを機会に買い直してまた再読するか!と。ああ、あの四巻の大軍の激突シーンの迫力が懐かしい!
RPG的な役割のきっちり決まったパーティー風の編成、クセのある魅力的なキャラクター、数々の特徴・風俗を持った国々とそれに密接に関わる神々の体系。緊張感のある追跡行とそれらの国々を巡る旅行記のような楽しさ。今のライトノベルでは絶対に読めない濃厚なファンタジーを是非。是非。
皇国の守護者 (9)
2005年2月25日 読書
ISBN:4125008752 新書 佐藤 大輔 中央公論新社 2005/02 ¥945
相変わらず軍事浪漫溢れるファンタジー風味戦記小説第九巻なのですが。なんか最近浪漫の方に走りすぎと言うか。いや面白いんですが。燃えるんですが。
でもなんか最初の設定が破綻してしまうような展開とかありまして。蓮乃との○○○○とか初姫様が実は直衛の○○かもとかって 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工。ちょ、ちょっとやり過ぎでは?
なんか暴走気味の所からして、果たしてこのシリーズ、まともな続刊が出るのか怪しくなって来ました。
某所ではあからさまに、続くとしても何年後にスキッドされる可能性が語られていますが。有り得る。この作者ならやりかねん。
そんな訳で行く手に一抹以上の不安を覚えつつも、たっぷり堪能の第九巻。括目して読め!
近衛中佐・新城直衛は、捕縛に現れた騎兵中隊を瞬時に無力化し、聯隊に復帰。皇宮突入を下命した。市街全域を叛乱軍が制圧する中、逆賊殲滅に向かう新城の秘策とは!? 皇都動乱、遂に決着!!ついに佐藤大輔の新刊キタキタキタキタ━━━(゜∀゜≡(゜∀゜≡゜∀゜)≡゜∀゜)━━━━!!
http://www.chuko.co.jp/new/2005/02/500875.html
相変わらず軍事浪漫溢れるファンタジー風味戦記小説第九巻なのですが。なんか最近浪漫の方に走りすぎと言うか。いや面白いんですが。燃えるんですが。
でもなんか最初の設定が破綻してしまうような展開とかありまして。蓮乃との○○○○とか初姫様が実は直衛の○○かもとかって 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工。ちょ、ちょっとやり過ぎでは?
なんか暴走気味の所からして、果たしてこのシリーズ、まともな続刊が出るのか怪しくなって来ました。
某所ではあからさまに、続くとしても何年後にスキッドされる可能性が語られていますが。有り得る。この作者ならやりかねん。
そんな訳で行く手に一抹以上の不安を覚えつつも、たっぷり堪能の第九巻。括目して読め!
ISBN:4829162929 文庫 田代 裕彦 富士見書房 2005/02 ¥630
設定のおかげもあって途中までは面白く読めるのですが、最後のオチはどうも・・・。語りで全てのネタをどばっと説明され、なんか無理やり纏めたなぁと言う感じ。もうちょっと何とかならなかったのか。途中までが良かっただけに残念。
まあこれをシリーズ化するのは難しそうなので本業?『平井骸惚』シリーズでまた頑張って戴きたい。
メディアを賑わす連続殺人鬼“キリサキ”を追う「俺」。キリサキ――それは、ただ一人の肉親、誰よりも大切だった姉を殺した犯人の名だった。追いつめなければならない。しかし“キリサキ”には「俺」しか知らない秘密があった。それは――。「平井骸惚」シリーズで、本格ミステリファンをも唸らせてきた著者の新作は、一転してハードなサイコドラマ。誰が、何のために。その目的は。謎が新たな謎を呼ぶサイコワールド!『平井骸惚此中ニ有リ』シリーズを書いている個人的に好きな作家さんの一人、田代さんの新刊はこれまた最近流行りの壊れた主人公によるサイコミステリ。
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200412000029
設定のおかげもあって途中までは面白く読めるのですが、最後のオチはどうも・・・。語りで全てのネタをどばっと説明され、なんか無理やり纏めたなぁと言う感じ。もうちょっと何とかならなかったのか。途中までが良かっただけに残念。
まあこれをシリーズ化するのは難しそうなので本業?『平井骸惚』シリーズでまた頑張って戴きたい。
殺人現場はその手の中に △
2005年2月23日 読書
ISBN:4396207913 新書 柄刀 一 祥伝社 2005/02 ¥880
なにげなく買っているこのシリーズ、特徴はやはり適度に読みやすく馴染みやすいミステリと言う事。トリック自体は大した事もないんですが、龍之介とその保護者的な光章の身辺の話を絡めて楽しくまったりと読みすすめていけるので手軽に読める作品として好みとなっています。ちょっとミステリを読みたいけれど堅苦しいのは・・・という向きにお奨めのシリーズ。
『殺意は砂糖の右側に』『幽霊船が消えるまで』とシリーズ2冊目までが文庫化されてますので宜しければどうぞ。
IQ190の超天才…の割にはちょっと惚(とぼ)けた名探偵天地龍之介。“学習プレイランド”建設のため、協力を求めて訪れた科学研究所で、一冊の本から血痕が見つかった。半年前に失踪、その後他殺体で発見された所員・安場(やすば)の血液だった。本の著者は安場が激しく対立していた人物。被害者のメッセージなのか? しかし失踪当時、まだその本は出来あがっていなかったのだ。いつ、どのように血痕は付着したのか? 事件発生の時間と場所をめぐる謎。奇妙な事件に、龍之介の高速頭脳がフル回転!天才龍之介シリーズの6冊目となる最新刊。
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4396207913
なにげなく買っているこのシリーズ、特徴はやはり適度に読みやすく馴染みやすいミステリと言う事。トリック自体は大した事もないんですが、龍之介とその保護者的な光章の身辺の話を絡めて楽しくまったりと読みすすめていけるので手軽に読める作品として好みとなっています。ちょっとミステリを読みたいけれど堅苦しいのは・・・という向きにお奨めのシリーズ。
『殺意は砂糖の右側に』『幽霊船が消えるまで』とシリーズ2冊目までが文庫化されてますので宜しければどうぞ。
12月の銃と少女―Bad×buddy △
2005年2月21日 読書
ISBN:4829162937 文庫 吉田 茄矢 富士見書房 2005/02 ¥651
コミカルなでこぼこコンビによるアメリカン・ハードボイルド!?ストーリーの出来は中々良く出来ていて主人公の左遷されたエリート刑事の造詣も良く書けている。面白くなるはずなんだけど何か読みづらい。多分、ストーリーの間尺とページ数があっていなくていろいろ飛ばしすぎなんだと思うなぁ。もうちょっとエピソードを絞り込むか、ストーリーを単純化するかして部分部分を丁寧に読ませた方がテンポが良いのかと。それを出来るだけの力はあると思うし、かなり期待出来る作者さんだと思うので次回作に期待かな、と言う所です。
本作の主人公、新米刑事のホンダはエリート刑事街道驀進中、順風満帆の人生! のハズが上司のカワイイ一人娘とモメた挙げ句、アトランタに左遷され……。そこで出会ったのは、爆弾娘になんと17歳!? の上司。着任早々のこの出会いが、ホンダの空回りな生活と女難の始まりだった!? とにかく「女」に人生振り回されるホンダ。アトランタの警察署を舞台に繰り広げられる第四回富士見ヤングミステリー大賞最終選考作。空回り人生、返上できるか!?
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200412000028
終戦のローレライ 文庫版 全4巻
2005年2月20日 読書
ISBN:4062750031 文庫 福井 晴敏 講談社 2005/02 ¥730
終戦のローレライは元々、3月5日に封切られる映画『ローレライ』の原作として書かれた物と言う事だが、なぜここまで売れっ子なのかと言うのは作品を読んでみれば一目瞭然だ。
綿密な心情描写で丁寧に描かれる登場人物達。そして今にも目に鮮やかに浮かびあがるような迫真の情景描写。それらがあるが故に、真に迫ってくる魂の台詞回し。これほどまでに読んでいて映像が頭の中に浮かんでくる作品は中々無いだろう。
そしてテーマ。もはや敗北しか選択肢の残されぬ現実を認識しているにも関わらずそれを直視出来ずひたすらに本土決戦一億玉砕を唱えて思考停止に陥る日本。目の前にある戦争と言う現実の前で、人はどうして生き、戦い、死ぬのか。
経済の低迷と冷戦後の国際情勢に翻弄され、行く道を見失ったままたゆたう現在の日本人にとってこう言った小説を手元に置くことこそ、大事なのではないではないか。たかが小説と言う無かれ。
まあそんな事を言いつつも、決してそんな重いテーマだけではなく、巻末の解説にもあるように、上質の戦争小説であり、恋愛小説であり、青春小説であり、冒険小説であるこの終戦のローレライ。
読んでみる価値はあると思いますよ。きっと。
ちなみに伊507こと潜水艦シュルクーフは実在の潜水艦です。
興味のある方はシュルクーフでぐぐってみて下さい。
数々の文学賞を受賞し話題となった、前作『亡国のイージス』から3年。再び大海原を舞台とした骨太な海洋冒険小説が誕生した。本文は2段組、上下巻あわせて1000ページを超える大作である。『亡国のイージス』『戦国自衛隊1549』『ローレライ』次々と映画化されるこれらの原作者がこの福井晴敏氏。
第2次大戦末期、主人公の海軍新兵・折笠征人は、未だ知らされぬ任務のため親友の清永と広島の呉軍港に降り立つ。そこでは、1隻の潜水艦が彼らを待っていた。その潜水艦こそは、戦争の形態を根本から変えてしまうという秘密兵器「ローレライ」を搭載していたドイツ軍のUボートだった。しかし、日本に到着する前、アメリカ軍の執拗な追撃のために「ローレライ」はやむなく日本近海に投棄されてしまっていた。折笠たちに与えられた極秘任務とは、それを回収することにあった。それを阻止せんとするアメリカ軍とのあいだで苛烈な戦闘が繰り広げられる。そして、その秘密兵器を日本の終戦工作に使おうとする陰謀が、密かに進行していた。
著者は、彼らの生死をかけた生き様や心理描写を通して、国家や民族について、また、日本人とは何なのか、そしてあの戦争は何だったのかを、前作同様読者に問いかけ続ける。重いテーマを背負い込んでいる作品だが、読み手があまり負担に感じないのは、物語がエンターテイメント性を失わないからであろう。
ここで描かれているのは過去の時代である。しかし問われていることは、いま日本という国に生きているわれわれ自身が直面している問題である。そういう意味で、この小説は「現代小説」といえるだろう。2003年度吉川英治文学新人賞受賞。(文月 達)Amazon.com
終戦のローレライは元々、3月5日に封切られる映画『ローレライ』の原作として書かれた物と言う事だが、なぜここまで売れっ子なのかと言うのは作品を読んでみれば一目瞭然だ。
綿密な心情描写で丁寧に描かれる登場人物達。そして今にも目に鮮やかに浮かびあがるような迫真の情景描写。それらがあるが故に、真に迫ってくる魂の台詞回し。これほどまでに読んでいて映像が頭の中に浮かんでくる作品は中々無いだろう。
そしてテーマ。もはや敗北しか選択肢の残されぬ現実を認識しているにも関わらずそれを直視出来ずひたすらに本土決戦一億玉砕を唱えて思考停止に陥る日本。目の前にある戦争と言う現実の前で、人はどうして生き、戦い、死ぬのか。
経済の低迷と冷戦後の国際情勢に翻弄され、行く道を見失ったままたゆたう現在の日本人にとってこう言った小説を手元に置くことこそ、大事なのではないではないか。たかが小説と言う無かれ。
まあそんな事を言いつつも、決してそんな重いテーマだけではなく、巻末の解説にもあるように、上質の戦争小説であり、恋愛小説であり、青春小説であり、冒険小説であるこの終戦のローレライ。
読んでみる価値はあると思いますよ。きっと。
ちなみに伊507こと潜水艦シュルクーフは実在の潜水艦です。
興味のある方はシュルクーフでぐぐってみて下さい。
ソウル・アンダーテイカー ◎
2005年2月15日 読書
ISBN:4840229430 文庫 中村 恵里加 メディアワークス 2005/02 ¥704
主人公比呂緒は頭脳的な発育の遅れを持つ少女として傍目にも痛々しいく描かれているのですが、決してそれだけでは語れない複雑な側面を持つキャラクターとしてもしっかりと書き込まれており、様々な伏線も相まって次第に彼女の言葉から、動きから目を離せなくなります。
父母、妹、そして友の見せる無垢で純粋ではあるが社会的にあまりにも受け入れられない存在たる比呂緒へのそれぞれの感情。
そして三嶋蒼儀とハンニバルがそれぞれの都合と思惑によって比呂緒を幽霊退治屋ソウルアンダーテイカーへと仕立て上げていく過程で比呂緒の持つ無垢な純粋さへ逆に魅かれて行く様。
そして比呂緒自身、運命にただ流されているようで、そこに確固とした意志を仄めかすその強さと危うさ。
そんなものが渾然一体となってなんと評して良いのか、とにかく魅力的なシリーズになる予兆を感じさせてくれています。
昨今のイタいだけの薄っぺらい作品群へのアンチテーゼとして、このシリーズが金字塔となってくれる事を期待しています。
ちなみにこのソウル・アンダーテイカーの書評としては日刊リウイチ殿2/12の日記が素晴らしいので、興味があれば是非こちらを読んでみる事をお勧めします。
http://www.asahi-net.or.jp/~WF9R-TNGC/nikko.html
『ダブルブリッド』の中村恵里加、再始動!頭の弱い少女が主人公と言うなかなかイタい設定から始まる中村恵理加の新シリーズはダブルブリッドでもついぞ見せる静かな狂気と言うか、そこはかとない不安感を残しつつぐいっと読者を引き込む上々の滑り出しとなったと言えるでしょうか。
「運命。
私は彼女との出会いをそう表現する」
生者の魂を喰らい、死者の魂を引き寄せるハンニバル。主に忠義を尽くし主と共に死ぬ使い魔の常道から外れ、主に不義を働き主を冥府へと誘いながらも己のみは生き長らえるという死を招く猫。
そんな使い魔の次なる主――江藤比呂緒は弱冠十二歳で、たぐいまれな霊的な素質を持っているが、とんでもない“大馬鹿者”で……。
主人公比呂緒は頭脳的な発育の遅れを持つ少女として傍目にも痛々しいく描かれているのですが、決してそれだけでは語れない複雑な側面を持つキャラクターとしてもしっかりと書き込まれており、様々な伏線も相まって次第に彼女の言葉から、動きから目を離せなくなります。
父母、妹、そして友の見せる無垢で純粋ではあるが社会的にあまりにも受け入れられない存在たる比呂緒へのそれぞれの感情。
そして三嶋蒼儀とハンニバルがそれぞれの都合と思惑によって比呂緒を幽霊退治屋ソウルアンダーテイカーへと仕立て上げていく過程で比呂緒の持つ無垢な純粋さへ逆に魅かれて行く様。
そして比呂緒自身、運命にただ流されているようで、そこに確固とした意志を仄めかすその強さと危うさ。
そんなものが渾然一体となってなんと評して良いのか、とにかく魅力的なシリーズになる予兆を感じさせてくれています。
昨今のイタいだけの薄っぺらい作品群へのアンチテーゼとして、このシリーズが金字塔となってくれる事を期待しています。
ちなみにこのソウル・アンダーテイカーの書評としては日刊リウイチ殿2/12の日記が素晴らしいので、興味があれば是非こちらを読んでみる事をお勧めします。
http://www.asahi-net.or.jp/~WF9R-TNGC/nikko.html
空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (6) ◎
2005年2月13日 読書
ISBN:4840229384 文庫 渡瀬 草一郎 メディアワークス 2005/02 ¥620
しかし、どうも終わりはまだまだのようで人気と売上が続けば大分長い大河小説になりそうです。むしろなってほしいです。
それにしてもフェリオの天然モテキャラぶりが際立ってきてなんかムカつくんですが(笑)
来訪者が導き出した、この世界の秘密とは──?そんなわけで空鐘も第六巻。前巻ではウルクが記憶を改竄されてしまったり、フォルナム神殿が制圧されたり隣国タートムが侵攻してきたりとピンチの連続で終わりましたが六巻では新しい頼もしいキャラの登場、フェリオの反撃、ウルクとシアのほっとする交流、再びフェリオへの想いを確かにし始めるリセリナ、と希望に満ちた巻になると共に、西の大国ラトロアと言う騒乱の大元や来訪者達の謎についても徐々に明らかになり、ぐっと話が進んだ感のある充実した内容となっています。満足満足。
制圧されたフォルナム神殿の解放を目指すフェリオ達。
さらに敵国タートムの侵攻も伝えられ、アルセイフ王国はかつて無い危機を迎えていた……。
そんなフェリオ達のもとに西の大国ラトロアから一人の剣士が訪れる。ウィスタルの“甥”と名乗る彼の目的とは?
一方、来訪者の一人であるムスカは、この世界と自分達の世界の関係についての一つの推論を出す。
それぞれの思惑が交錯するなか、物語は思わぬ展開へ──!?
人気の異世界SFファンタジー第6弾!!
しかし、どうも終わりはまだまだのようで人気と売上が続けば大分長い大河小説になりそうです。むしろなってほしいです。
それにしてもフェリオの天然モテキャラぶりが際立ってきてなんかムカつくんですが(笑)
半分の月がのぼる空 (4) ◎
2005年2月13日 読書
ISBN:4840229368 文庫 橋本 紡 メディアワークス 2005/02 ¥599
ああ、果たして里香と祐一にも同じ結末しか訪れないのでしょうか。そうであるならば最終巻はせめて涙溢れずには語れないものにしてほしい。そう出来るだけの技量がこの作者にはあると信じています。いつか訪れるその時を戦々恐々と待ちながら続刊を期待することにしましょう。
なにしろここまでやったのなら、けして最後はぐだぐだにはならないでほしいものです
失った者と失おうとしている者の思いが交錯する夜──。毎度終わりそうで終わらない(笑)半月の第四巻です。今回は半分以上が今まで伏せられていた夏目医師の過去の話として書かれます。ご想像の通り悲劇で終わる話ですので涙無くしては語れないのですが、この作者の良い所はこういうベタなネタとベタな展開でもしっかりとキャラへの感情移入を成り立たせきちんと泣かせてくれる所にあるのでしょう。小夜子さん・・・ええ人や・・・。こんなええ人死なせたらあかん、あかんやん。とつい似非関西弁で熱弁してしまうくらいしみじみと来ます。もうベタとかどうでも良いです。むしろベタだから良いんです。
里香の手術が終わった。手術直後、主治医夏目の口から放たれた言葉に、裕一は戸惑う。そして訪れたのは、生ぬるい日常だった。あまりにも当たり前で、捉えようのない日々。戸惑う裕一に、新たな現実が迫ってくる。
もう里香には会うな、邪魔なんだよ、おまえは──。
一方、その宣告を下した夏目は、ずっと裕一を避けていた。ヤケになった裕一がバカ騒ぎを繰り広げる夜、夏目は亜希子に自らの過去を語りだす。好評シリーズ第四弾。
ああ、果たして里香と祐一にも同じ結末しか訪れないのでしょうか。そうであるならば最終巻はせめて涙溢れずには語れないものにしてほしい。そう出来るだけの技量がこの作者にはあると信じています。いつか訪れるその時を戦々恐々と待ちながら続刊を期待することにしましょう。
なにしろここまでやったのなら、けして最後はぐだぐだにはならないでほしいものです
電撃&富士見ミステリ発売日
2005年2月11日 読書というわけで取り合えず
空ノ鐘の響く惑星で6
半分の月がのぼる空4
だけ購入。
電撃の新人三人の中ではルカが評判が良いみたいなのでチェキ予定。でもなんかイタい系らしいので最近食傷気味だから回避かも。
ごーさんが買ったらしいので感想待ちか。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~go-as/main.htm
あとは中村恵里加の新シリーズ、ソウルタンダーテイカーあたりが気になる所。
富士見ミステリはBAD×BUDDYと風月綺を予定。キリサキは評価待ちと言った感じです。
取り合えず空鐘読もう。
空ノ鐘の響く惑星で6
半分の月がのぼる空4
だけ購入。
電撃の新人三人の中ではルカが評判が良いみたいなのでチェキ予定。でもなんかイタい系らしいので最近食傷気味だから回避かも。
ごーさんが買ったらしいので感想待ちか。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~go-as/main.htm
あとは中村恵里加の新シリーズ、ソウルタンダーテイカーあたりが気になる所。
富士見ミステリはBAD×BUDDYと風月綺を予定。キリサキは評価待ちと言った感じです。
取り合えず空鐘読もう。
ISBN:4150410755 文庫 高橋 泰邦 早川書房 2005/01 ¥945
27巻ともなると話の流れがかなりワンパターンな流れになっているわけですが(笑)
まあそれでも黄金パターンと言うかしっかり楽しめてしまう所は水戸黄門のような時代劇に通じるものがあるのかもしれません。
やっぱり帆船はロマンだよなぁ。ってまともな感想になってませんが(笑)
乗艦がアルジェの戦闘で多大な損傷を受け長期修理が必要となったため、アダムは艦長職を解かれた。19世紀初の全装帆船の最盛期。その時代を生きたイギリスの海軍貴族ボライソー家の男達の戦いを描く海洋冒険小説シリーズ27巻。馴染んだ艦との別れ、新しい艦と新しい人間との出会い。使命と責任。そして恋。
二度と艦を指揮することはないかもしれない。
アダムは覚悟するが、地中海での活躍が認められ、提督ビートンの要請で彼の旗艦艦長として二層甲板艦をまかされた。
行き先は西インド諸島。
奴隷貿易船の拿捕という任務を帯び、カリブ海へと赴いたアダムだが、その行く手に、スペインと結託するしたたかな奴隷商人が立ちはだかる。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-ISBN=4150410755
27巻ともなると話の流れがかなりワンパターンな流れになっているわけですが(笑)
まあそれでも黄金パターンと言うかしっかり楽しめてしまう所は水戸黄門のような時代劇に通じるものがあるのかもしれません。
やっぱり帆船はロマンだよなぁ。ってまともな感想になってませんが(笑)