ISBN:4829162848 文庫 上遠野 浩平 富士見書房 2004/12/09 ¥567
上遠野ワールドの新境地をひらいた、ゴシック美少女ミステリー第二弾!
富士見ミステリー文庫にゴスロリ美少女旋風を起こしたしずるさんとよーちゃんの二人組が、今回も不思議な事件に挑む! 事件は、全て「密室」がキーワード。花に囲まれた死体、カードゲームに関わる謎の死体、歩く死体、空飛ぶ死体。「そこにあるのは謎ではなく誤魔化しだけ」というしずるさんの哲学的な論理と、よーちゃんの素直な目線は、今回も健在です! 密かにファンの多い「はりねずみチクタ」の冒険に加え、書きおろし短編も収録!!
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200410000045
ふむ。ゴスロリ旋風ね。確かに『GOSICK』シリーズよりは先行してたかな?と言う内容紹介への突っ込みはともかくとして富士見ミステリ文庫のミステリらしいミステリ(ややこしい)。しずるさんの続刊なわけです。
病弱の美少女のもとに足繁く通う少女シチュエーションが百合っぽくてまた良いとかも置くにして、なんとなくどっかで読んだ雰囲気があるのですが。
と思いメモリを検索すると、オチを聞いてなんだつまらんと思うような密室を命題にした話という所は森博嗣風であり、「そこにあるのは謎ではなく誤魔化しだけ」と言うのは『世の中に不思議なことなどないのだよ』と言う京極堂の名台詞を想起させるわけであります。
また引きこもり少女に不思議な事件を持ち込むと言うパターンは前述の『GOSICK』でも使われているわけで。成る程既視感もあるわけですね。
まあ上遠野ファンや森博嗣あたりのミステリが好きな人以外は大して面白くないのではないでしょうか。出来としては悪くないし、さすがに上遠野ですからしっかり読めますけどね。
とりあえずチクタは(゜?゜)イラネ
ISBN:4829162821 文庫 新井 輝 富士見書房 2004/12/09 ¥588
喪失した愛を探し求める――青春恋愛物語
恋心。それは人には永遠にわからないもの。なぜならば他者と同質になることは不可能だから。「相手とわかりあえたよ」なんて絶対ない! って、深遠なる愛のテーマに挑み続けての4作目です!! 健一と実姉・ホタルとの関係が、ついに両親の知るところとなってしまった。激怒した両親は、健一とホタルを引き離してしまう。自宅を離れ、ついに13階の住人となった健一の前に、シーナと名乗る少女が現れる。事態はさらに混迷していくが……。
http://www.kadokawa.co.jp/fujimi/mystery/search.php?pcd=200410000046
え、喪失した愛?青春恋愛物語?
と言う突っ込みはともかくとして一部のマニアで好評なオリジナルエロゲノベライズ(自称)ROOM NO.1301ももう四巻。
イラストでいきなり低年齢化して誰だこれだったり、いきなり冒頭で関係がバレテ遠くへ言っちゃったりでマニア中三割を占める(はずの)ツンツンキャラ及びお姉さま愛好主義同盟蛍派につうこんのいちげきを与えた本書。
今回の主人公の餌食になる痛い女性は性同一性障害のシーナさんなのですが、『そんなの激しくどうでもいいわけです』
冴子エンドも見えない今、放置寸前のヒロイン?千夜子にかなりの同情を感じさせる所、すでに作者の術中です。
取りあえず後書きで作者が撲殺されたのは蛍への手向けと思って次巻を待ちたい所存であります。まる。
鴉

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